薬剤師母の理系な子育て

パート薬剤師母です。幼児教育に興味があります。息子は年中。夫は文系。

【左利きVS右利き】子供の左利きを矯正すべき?

私と夫は右利きなのですが、年少の息子は左利きです。最近左利きを矯正する人は減っているようですが、通っている幼稚園で右手を使うように指導されています。家ではほぼ左手を使っていますが…。そろそろ統一したかったのと、あまり右手を使うことに負担に感じていなさそうだったので、このまま右手に矯正してもよいかなと考えていました。しかし夫がこれに反対したのもあり、息子にとってどちらが良いのか考察してみることに。

 

参考にしたのは八田武志著の「左対右きき手大研究」です。

 


左対右きき手大研究 (Dojin選書) [ 八田武志 ]

 

学術的な裏付けはとれていますが、難解な部分もあり私の解釈が間違っている部分もあるかもしれませんがご了承ください。10年前の本なので最新のデータではない可能性もあります。

 

左利きのデメリット

  • 文字(とくに横書き)が書きづらい。
  • 左利き用の道具を買う費用がかかる
  • 不便を感じることが多い など

 

世の中のものは右利きの人に合わせられています。はさみ、包丁、急須、ドアノブ、フライ返し、おたま、改札口、自動販売機、ボールペンが書きづらいなどなど…私が思っている以上に沢山ありました。

少数派の左利きは様々な場面で不便を感じているようです。そういえば息子がやっている運筆ドリルも右利きの人に合わせたものだったので鉛筆は右手を使わせたりしていました。

 

左利きのメリット

  • スポーツで有利になる
  • 右手も器用になる

野球のイチローが右利きなのにあえて左打ちに変えたように、スポーツでは有利に働く事が多いです。息子をプロのスポーツ選手にさせようとは思わないし、個人的にメリットは少なく感じます。

 

矯正するデメリット

矯正した方がよい気もしましたが、気になる研究データを見つけました。(※対象者が少ないのと追跡調査をしていないので信頼性が高いとは言いきれてない研究ではあります)

右利きの矯正に失敗し現在は左利きである対象者の生活満足度、健康度、認知機能が、右利きの矯正に成功した者や全く矯正しなかった者とくらべて明らかに低かったそうです。つまりきき手の変更を矯正されて変更が可能であった場合はそれほど後の人生で問題はないが、上手く行かなかった場合は問題をはらむ可能性があるかもしれないのです。

そして戦前のアメリカの研究によると、元来右利きでなかったのに変更させた場合、右手での複雑な動作(学業成績に深い関連がある)を左手で行った場合より優れない結果が生じることがわかっています。わざわざ潜在能力で劣る右手の使用を強いると十分に子供の能力が発揮できない可能性があります。

著者の八田氏は、矯正に失敗した時のリスクを考えると無理に矯正する必要はないと結論づけています。

ただ幼児期に本人が意識的に変更を嫌悪する場合を除いて、右利きへの変更を試行してみてもよいとも述べています。八田氏本人も右利きに矯正されたけど、問題は生じていないそうです。

 

…というわけで色々悩んだ結果、矯正せず左利きを貫くことにしました。息子は早生まれなどのハンデがあるのにさらに利き手じゃない方を使わなきゃいけないのはストレスになる恐れがあるのと、矯正に失敗したときのリスクを考えて出した決断です。幼稚園や幼児教室では息子が右手を使うことに抵抗がなさそうなのもあり、矯正を勧められたので周りの声に逆らう事となりましたが、この決断が吉と出るか凶と出るか…

 右脳教育は科学的根拠なし

 左手を使うと右脳が活性化されて創造性の発揮につながると今まで思っていましたが、利き手を変更しようがしまいが、脳機能はあまり影響を受けずにもとのままの可能性が強いそうです。つまり左手を沢山使っても、右脳が活性化されるわけではないということです。右脳派と左脳派とかに分けること自体がナンセンスで、右脳を鍛えても賢くなるということはないし、そもそも右脳だけを鍛えることはできないそうです。右脳教育を謳っている幼児教室もありますが、脳科学的には根拠はないとのこと…幼児教室側も確信犯で、右脳教育を宣伝文句として使っているのかもしれませんが。大学の時に解剖学の授業を真面目に聞いてなかったツケが回ってきたのか、私も今まで騙されていました。自分の浅はかさが露呈してしまいましたが、深く思考し真実にたどり着けるように努力したいものです。 

 


読書量と賢さは比例しないのか【東大王オススメの本】

先日「東大王」というクイズ番組の中で、現役東大生である東大王レギュラー陣が、読書初心者の中学生におすすめしたい本について回答していました。

他の3人がおすすめを語る中(※詳細はこのブログ記事の最後で!)、IQ165の天才と言われている鶴崎修功君だけはこのテーマについて何も言及せず...カットされたのかなと思いきやその後自身のTwitter「私が本を全然読まないことが明らかになってしまいましたね…」とつぶやいていました。あれだけクイズが得意なのに本を全然読まないとは意外でした。

調べてみると、書籍「東大脳の育て方」のコラムで、幼少期の読書について次のように語っていました。

鶴崎「算数は好きでしたが、小説が読めなくて国語は苦手でした。小学校のときにハリーポッターを1冊読み終わるのに1年(笑)。読むのが下手なんでしょうね。でも算数の本は色々読みました。なかでもドラえもんの算数シリーズや算数関連の事典は好きでしたね。親からは勉強の本ならいくらでも買っていいと言われていたので、自分のおこづかいではゲームの雑誌を買って、算数の本は親に買ってもらってたいう感じだったかな。」

私が知っている賢い人達は、本好きが多いイメージでしたが、たしかに時々高学歴なのに本は全く読まず漫画やゲーム好きという人もいたことを思い出しました。

 

さらに東大理Ⅲ卒の和田秀樹氏は「わが子を東大に入れる本」という著書のなかで文学を読めば読解力がつくわけではないと述べています。

 

※以下和田秀樹氏の著書の一部から抜粋

実は私自身も物語や小説を読むのが大の苦手でした。(今でも苦手です)そのため国語の心情読解問題は苦手でしたが、新聞や図鑑をよく読んでいたおかげで、中学入試の国語ではそれぼどの苦労はありませんでした。

小説ぎらいになったのは、小さいころから母親に「本を読みなさい!」と何度も強制されたせいもありますが、やはり根が「理系」なのだと思います。

対して弟のほうは、小学校の時からよく名作物語を読んでいた「文系」でした。私が理Ⅲ弟は文Iに進んだことから見ても、やはり人それぞれ向き不向きがあるのだと思います。

ですから「子供の成績を上げるためには、まず文学を読ませなければならない」と決めつけず、本人が興味を示すものを尊重してやるべきだと思います。

ニュースの関心のある子なら小学生新聞を取ってやったり、科学に興味のある子なら図鑑を買ってやれば、知識が増すのはもちろん、本に慣れ、文字を読んで情報を得ることを覚えます。

そうやって読む訓練を積んでいるうちに文章を読むことが苦にならなくなり自然と読解力がついていくのです。

 

こういった事例を聞くと、 例えば東大の佐藤ママは3歳までに絵本を1万冊読み聞かせをしたとか幼少期の読書量は大事だとよく言われていますが、全てを鵜呑みにして理系脳の子や本嫌いの子供に無理矢理沢山の本を読ませようとすることは逆効果になる可能性もあるのかもしれませんね。

頭が良すぎて、絵本のような幼稚な物語が嫌いな子も一定数いるようです。前出の東大王の鶴崎君や和田秀樹氏もこのタイプなのかも。彼らはおそらく専門書などを沢山読んでいるので、最低限の読解力は余裕でクリアしているのだと思います。

私なりにまとめると、根が理系な子は読書することを強制はせずに興味のある分野の図鑑や本を買い与え、根が文系な子はどんどん絵本の読み聞かせや読書をさせ、読解力や語彙力に磨きをかけたほうがそれぞれの良さを引き出せるのかなと思います。

 

そうなると文系か理系かの見極めも重要になりそうです。3歳息子は、知能検査の結果だけの判断ですが、文系寄りな気もします。とりあえず絵本は大好きで毎日寝る前に読み聞かせしています。

我が家の絵本選びは、量より質を重視していて(絵本への理解をより深めてほしいのと時間とお金の節約のため)、図書館ではあまり借りず、ベストセラーの絵本や昔話を買って同じものを何度も読み聞かせています。

特に昔話や童話は小学校受験でもよく出題されるらしいのと、一般常識として知ってもらいたいのでこれから買い足そうと思っています。絵本の読み聞かせはたまに疲れて面倒に思うこともあるのですが(汗)、コツコツと続けて子供の興味を広げつつ、親子での時間も楽しみたいです。

 

東大王で現役東大生が勧めていた本

鈴木光さんのおすすめ本

「名誉の殺人」

中東やアフリカ、南アジアなどで起きている「名誉の殺人」。婚前・婚外交渉などを行った女性を父親や兄弟の手で「家族の名誉」を守るために殺される。その実態を書いたルポタージュ。

南海キャンディーズ山ちゃんに「相談している人、13歳だよ?」と突っ込まれていました。

 


名誉の殺人 母、姉妹、娘を手にかけた男たち (朝日選書)
 

 

水上颯さんおすすめ本

中学校のときに読んで面白かったという北村薫「空飛ぶ馬」

人の死なないミステリーを軽快な文章で描いている。

 


空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

 

伊沢拓司さんのおすすめ本

これが読書の入り口になるのでわかりやすくきれいな文章の作家を読んだ方がよいとのこと。

太宰治「駈込み訴え」がおすすめ。

 


駈込み訴え (青空文庫POD(大活字版

 

参考本

 


東大脳の育て方 [ 瀧靖之 ]

 


わが子を東大に入れる本


公文に頼りすぎてはいけない?【無料体験の感想など】

yakuhaha.hatenadiary.jp前回のブログの続きになりますが、息子に公文を習わせようか迷っています。おおたとしまさ氏の著書「なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?」と自分の体験をもとに公文についてまとめてみました。


なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか? [ おおた としまさ ]

 

公文の無料体験へ

昨年秋、2歳の頃公文の無料体験をしました。まず驚いたのは都内だからなのか教室内の人口密度が高いこと。(私が通っていた教室は田舎でスペースにゆとりがあったので) 公文のやり方は私が生徒だった頃の20〜30年位前と基本的にあまり変わってない印象でした。(全国の生徒記録がデータ化されて、そのビッグデータをもとにエビデンスに基づいた教材の改訂は行なっているそうです。)丸付けのアルバイトがいたりアナログなところは相変わらずだなといったかんじ。結局鉛筆を持てない息子にはまだ早いと思ったのと、先生が厳しめの雰囲気で合わなさそうだったので入会は見送りました。(今は個別指導の幼児教室に通っています。)

公文は先生によって教室の雰囲気や質が違うと聞くので口コミの評判がよく、子供と相性の合う先生のいる教室を探すのが大事だと思います。無料体験学習は年に3回実施しています。期間中に最大4回学習でき、大変お得なので入会前の無料体験をおすすめします。

 

1番気になっている公文英語

2010年にE-Pencil(イーペンシル)という教材にかざすだけでネイティブの発音が再生されるペン型の機械が導入されたことで英語の自学自習の効率が飛躍的に向上したそうです。公文英語の目的はあくまで英文読解で、公文創設者も英会話ができず、海外の方とは筆談で会話していたという記録があります。

公文の英語教材をすべてやれば学習する英単語は約1万語で大学受験で必要とされるのは6000語レベルなので大学受験の枠を超えた単語力を身につけられます。文法知識もスモールステップで習得し最終段階では英語の原書の文章を読解できるようになるそうです。

公文英語だけではスピーキング力はつきませんが、膨大な単語力や文法知識で読解力を身につけられる点、英検を受ける生徒が多く合格実績が高い点(ライバルが多いとやる気も向上しそう)も魅力的です。

早期英語教育に今は興味がありませんが、小学校低学年頃から単語力を上げるために公文の英語を習うことを検討してもよいかなと考えております。

 

公文国語について

公文国語の目的は、高度な読書能力を養成すること古今東西の名著(「こころ」や「車輪の下」など)を読みその内容を余すことなく理解できるようになることをイメージしているそうです。教材だけでは足りないので公文の推薦図書が設定されていて650冊がラインナップされています。実は私は国語があまり得意ではなく、中学の頃公文国語だけ習っていました。でもさほど成績が上がらなかったのは読書してなかったからなのか合わなかったからなのか…?国語を息子に習わせる予定は今のところありませんが、もし読書嫌いだったら名著に触れさせるために習わせるのはありかなと考えています。

 

公文算数について

私は公文算数のおかげで理系科目が得意になりましたがひたすら計算ばかりで修行のような日々でした。確実に計算力は付きましたが、教材に面白味がないのと公文算数に時間をかけ過ぎたとも感じているので息子にはやらせない予定です。そろばんか他の教材で計算力などを身に付けてほしいと考えています。ただし公文算数が息子に合いそうだったらその時は検討するつもりです。

 

公文の問題点は?

ある教育関係者が公文を「究極的な20世紀型教材」と評していました。その意見をまとめると…

公文式はある意味究極の勉強システム。マニュアルどおりに進めていれば必ず正解にたどり着き、次のステージに行け、そこに達成感がある。どのレベルの子供にもいい教材である。問題点は余計なことをモヤモヤ考えることがない、他人の考え方に触れることもない、正解のない問いに対して最適解を出すような内容の教材ではないの3点。21世紀型学習、正解のない問いの対応は公文だけではできない。人工知能が進化したら人間にとってあまり意味がない勉強システムになるのではないか。

個人的にごもっともな意見だと思いました。

私も2020年大学入試改革、人工知能など今後のことを考えるとやるべき事が公文以外にあるのではないかと迷ってしまいます。公文式によって鍛えられる速くて正確な演算能力もコツコツ続ける精神力も人工知能にはかなわない…これからは正確な計算力よりも思考力や表現力などが必要になるのでは?と考えております。ただ考える以前に計算力がないとそもそも思考の起点にたどり着かないのである程度の計算力も必要です。日本の子供の計算力は貧弱になっているので、公文によって培われる計算力も魅力的ではあります。

あと公文をやっている子は3学年以上先取り学習しているケースも多く、私もその1人でした。その結果自信過剰になり、途中経過のこだわりが薄くなることや本質理解よりも手順記憶が重視されるために授業を理解する姿勢に欠ける場合があるそうです。公文は解き方のパターンを覚えて再現する力の強化にしかなっていません。その結果小学中学まで数学ができたのに高校くらいで伸び悩むケースが多くみられる…ってまさに公文に頼りすぎていた私のことです。しかも授業をあまり聞いていなくて成績は良いのに一部の先生からよく思われていませんでした…

 

公文を有効活用する方法

教育関係者が提案していた公文の活用法は…

幼児期に算数、数学を開始し、教室に慣れてきた段階で国語をスタート。小学校中学年段階で最低でも中学校レベルが修了していることを目指し、その後は公文学習は英語のみに切り替え、算国理社は進学塾に任せる。英語については幼児期に英会話教室で会話中心の体験をしておくことで、公文式での学習への素地をつくっておく…とのことです。

私もわが子に公文を習わせるとしたら、この学習スタイルを参考にしたいです。

 

周りのお友達で既に公文を習っている子もいますが、しばらく様子見でいいかなと思っています。教育者の質で結果が左右されるので、近くに評判の良い先生がいたらその時は早めに習わせることもあるかも?しれませんが。自身が公文に頼りすぎて伸び悩んだ経緯もあるので他の学習方法を模索したいです。

 


公文経験者の私が今思うこと

最近教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏の本を好んで読んでいます。彼の著書は読みやすくて、中立的な立場で書かれている点がポイント高いですね。先日「なぜ、東大の3人に1人が公文式なのか?」を読了しました。

公文創立者の生い立ちや公文式の歴史、公文の指導者、生徒、保護者、他塾の関係者などをよく取材して、公文のメリット、デメリットについて客観的に分析されています。幼児、小学生のお子さんがいて、公文式に興味のある方におすすめの本です。

 


なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか? [ おおた としまさ ]

 

私(と弟)のくもん歴

私自身、公文経験者で年中~小5までの間、公文の算数&国語&英語(英語は6歳から)すべて習っていて、特に算数に時間をかけていました。母がいわゆる教育ママだったので運動や遊びの時間が周りの子より少ない分を公文算数の時間に費やしていました。とにかく公文漬けの日々だったので、小学校から高校まで数学の成績はずっと5段階評価の5(小学校はA)でした。田舎で教育熱心な家庭は少なかったので、時間をかけた分成績上位をキープできたというわけです。小5で辞めたけど既に4~5年先取り学習をしていたことで、学力の貯金ができ算数と数学で苦労はあまりしませんでした。

私は特別数学的センスがあるわけではない普通の子供でした。公文創立者も毎日30分程度公文の学習をつづけることで普通児でもその80%は秀才になると語っています。公文算数は普通の子でもコツコツやれば計算力がつくように作られた教材なのです。

それに対して私の弟は理系科目がずば抜けて得意な子供でした。小学校低学年で高校レベルの数学の問題が解けるようになり、公文の上位成績者となり表彰されてりもしていました。(その代わり文系科目は苦手でしたが)近所の教室では対応しきれず、兄弟で遠くの教室に通ったりもしました。

弟のレベルだと公文をやらなくても勝手にができるようになっていたと思いますが、公文で数学の才能にさらに磨きがかかったとも言えます。身近に凄いレベルがいたので努力ではどうしようもならない生まれながらの才能というものを感じました。ちなみに弟は努力嫌いで理系科目以外の成績はあまり良くなく、思春期で少々こじらせてしまい、回り道を沢山した挙げ句大人になった現在はその才能を生かせていない状況です。

 

公文をやっててよかったこと

私が公文算数のおかげで理系科目が得意になり薬学部進学したので、公文式が私の将来の方向性を決めたといっても過言ではありません。

公文で学習習慣が身に付き、さらに自信もついたので勉強があまり苦ではありませんでした。やはり成績がよいとまた次も頑張ろうと思えましたし、先取り教育で学力の貯金があると学校の授業が楽に感じ、精神的余裕ができました。

 

私が思う公文のデメリット

ただし公文が万能というわけではありません。まず反復学習が多く時間をかけて少しずつレベルアップする教材なので、地道で退屈な作業の繰り返しです。ひたすら計算の処理をしているだけなのでその時間を減らして他のこと(思考力を養う、協調性を身に着けるなど)を学んだ方が良かったのではと思います。大人になると計算が速くても生かせる場があまりありませんし、コミュニケーション力(語彙力)などの方が重要だったりもするので。私の場合は公文に時間をかけすぎていたので他のこともバランス良く学ぶべきでした。(勉強だけできてもコミュ力などがないと社会に出た時に正直苦労します)

おおたとしまさ氏の著書で、できる子ほど公文式を早々にやめて次にステップアップしていると書かれたのも納得です。頭のよい子は公文だけだと物足りなくなってしまう可能性が高いのです。私は高校以降学力が伸び悩んだので、大学受験する場合は公文だけでは太刀打ちはできないと思います。

そして公文は基本的に孤軍奮闘するもので、他人の考えに触れることができない、文章題が少ないので思考力が鍛えることができないとも言われています。

公文は魅力的な面とデメリット両方あるので、息子にも習わせようかは今まさに悩んでいます...

つづく

 

子供の便秘におすすめの漢方薬

子供の便秘で悩んでいるお母さんは意外と多いのではないでしょうか?私もその1人で赤ちゃんの頃から薬を飲んでいますが、なかなか改善しません。

そんな中、今働いている薬局で子供の便秘に効くとのことで大建中湯という漢方の処方せんをよく見かけます。少し珍しい処方内容ですが、母親らから話を聞くと便秘が改善しているという声が多いです。

実は息子も便秘でずっと酸化マグネシウムという便を柔らかくする下剤を飲んでいました。漢方は体質改善も期待できるし、試してみたくなり、そのクリニックに受診し事情を話して大建中湯を処方してもらいました。

 

その結果...

1日1包飲んでいた時はあまり効いていなかったけど、1日2包に増量してからは便が前よりも出やすくなりました。時々酸化マグネシウムを併用はしていますが、以前は毎日飲んでいたことを考えると、漢方を飲み始めてよかったです。

 

大建中湯とは

医療用の漢方の製造メーカーはツムラがシェア率80%以上を占めています。ツムラのホームページで薬の情報を閲覧できます。↓

http://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/100.html

大建中湯は冷えによる腹部膨満感に用いられる漢方で便秘への適応はありませんが、現地点で小児便秘症に対しては、科学的根拠(エビデンス)に乏しいが臨床上有効である可能性が高いとされています。

 

大建中湯がおすすめな点は

乾姜(かんきょう→ショウガのこと)、人参(にんじん)、山椒(さんしょう)、膠飴(こうい→デンプンを飴状にしたもの)

成分が全て食品由来で副作用が少なく子どもに安心して使えることです。

ただお腹を温める作用があるので熱がこもりやすい暑がりの子や山椒など含有成分のアレルギーがある子には適していません。

漢方は効果の出方に個人差があるので効かなかったり合わないはあるので注意して下さい。実際効かなくて大建中湯から他の薬に変更している事例にも遭遇しました。

大建中湯の欠点は山椒や生姜が入っているためピリッとした味で子どもには飲みにくいことですが、ヨーグルトに混ぜると辛みも和らぎます。ヤクルトに混ぜても飲みやすくなると聞きました。

子供の便秘に効く漢方には他に小建中湯、大黄甘草湯ありますが、これらには甘草が含有されていて、甘草は漢字のとおり甘くて飲みやすいけど偽アルドステロン症という副作用が少し心配です。

はっきりとしたエビデンスはまだないとはいえ、実際に効いている子の方が多いので、子供の便秘に大建中湯は理にかなった処方だと個人的に感じております。

 

息子の便秘は、恐らく食の細さが原因なので、ヨーグルトや野菜などを積極的に食べさせ、大建中湯の力も借りて改善させていければと思います。

 

参考本  ↓


漢方薬のストロング・エビデンス [ 元雄 良治 ]

 


受験は課金ゲームです。【中学受験漫画「二月の勝者」の感想】

ビッグコミックスで連載中の「二月の勝者」。生徒を第1志望に合格させる謎の塾講師が登場する中学受験漫画です。ひと昔前に流行った東大受験漫画「ドラゴン桜」と設定が似ていますが「二月の勝者」は中学受験なので登場する生徒達は小学6年生です。

私は地方出身で東京の教育事情に疎いので、中学受験のリアルを知ることができました。塾経営の裏側が描かれてたり、中学受験に興味がある方は楽しめる内容だと思います。

 


二月の勝者 -絶対合格の教室ー 2 (ビッグ コミックス) [ 高瀬 志帆 ]

 

1巻はこちら


二月の勝者 -絶対合格の教室ー 1 (ビッグ コミックス) [ 高瀬 志帆 ]

 

生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人。
「親はスポンサー」と言い切りながら圧倒的な情報とテクニックで合格を引き寄せる彼は受験の神様か、拝金の悪魔か?

 

※以下少しネタバレ含みます

漫画の舞台は中堅塾の桜花ゼミナール吉祥寺校。ある日バケモノ級トップ塾のフェニックス(サピックスがモデル)を辞めて桜花ゼミナールにやってきた黒木。この漫画の主人公の1人である黒木の発言はなかなか辛辣だけど鋭いところをついてきます。

 

君たちが合格できたのは父親の「経済力」と母親の「狂気」

冒頭でフェニックス(サピックス)の生徒に言い放った一言。

 

凡人こそ中学受験をするべきなんです。

スポーツや芸術音楽など才能がモノをいう分野は本当に難しい。まだ勉強の方が努力やリターンが得やすい。

 

オープンテストは「新規顧客」獲得のチャンスです。金脈を取りに行きますよ。

6年生の生徒が1年間に塾に落とす金額は平均150万円だとか...

 

中学受験は特急券。お金をかけたものが圧倒的有利。

読んでいるうちに少し焦りが出てきている自分がいる。黒木の策略に読書の私もハマっているのかも。

 

黒木は一見冷徹でビジネスライクなのですが、本当は生徒のことを想っている?という場面も出てきます。彼の行動は自分の功績のためなのか生徒のためなのかはまだ明らかになっていませんが、生徒の適正を鋭く見抜いていて、うまくやる気を引き出していて感心します。生徒の親に対しても駆け引き上手で退塾などのピンチをスマートに切り抜けています。非常にデキる男で敵に回すと怖いけど、黒木のような塾講師がいたら自分の子供を預けてみたいなぁと私は思います。

 

中学受験で第一志望で受からないのは7割。ほとんどが希望のところに行けないそうです。都内では約4人に1人が中学受験しています。受験者のレベルも平均より高いので、トップ層の子たちが熾烈な争いを繰り広げることになるのです。そのため中学受験は高校受験より偏差値が10以上低く出るとか。実際の数値やデータをもとに解説してくれるのもこの漫画の良いところです。

 

2巻では2020年大学受験改革について述べていました。

私の時代は詰め込み教育でもなんとかなったけど、2020年以降は思考力、判断力、表現力などが求められるようになるそうです。例えばすべてマーク問題だったセンター試験の代わりに記述式の問題や英語のスピーキング問題が導入されるとか。そして難関私立大学の合格者数大幅削減もあり、今の子供達を取り巻く状況は非常にシビアです。受験改革の時代に生まれてたらコツコツ型で地頭の悪い私はヤバかったと思います。

 

都内だと中高一貫高校の方が大学受験にも有利だと私は考えているので、我が家も中学受験を検討中です。中学受験は物凄く大変ということは聞いていましたが、塾の費用や親のサポート度合いなど具体的にどのように大変なのかが漫画を通して分かりました。多少の誇張はありますが、事実を元にリアルに描かれていると思います。

黒木がどんな方法を使って生徒たちを合格に導くのか今後の展開が楽しみです。

【3男1女が東大理Ⅲに合格】佐藤ママの本を読んで

教育本の感想教育本の感想東大理Ⅲに3男1女のお子さん4人全員合格させたことで話題の佐藤ママの本を読みました。


「灘→東大理3」3兄弟の母が教える中学受験勉強法 [ 佐藤亮子 ]

 

この本の出版当時、東大に合格していたのは上の息子さん達3人だけです。

佐藤ママのことは「受験に恋愛は無駄」「家のお手伝いはさせない」など過激な発言をしネットで炎上していることで何となくは知っていました。実は私も子供に干渉しすぎで出しゃばりな負のイメージを持っていて、彼女の著書を読むことを躊躇していました。

しかし図書館で何となく借りて読んでみて今までと印象は変わりました。テレビやネットは過激な部分を切り取っていたようで、思っていたよりもスパルタ教育ではなく、息子たちは灘高時代は部活に入ったり、M-1グランプリの予選に出場したりと青春を謳歌していたようです。

恋愛禁止も高校3年生の1年くらいだし、お手伝いも絶対させないというわけではないそうなのでまぁ許容範囲内かと思います。

子供につきっきりで、常人には真似できないレベルで子供をサポートし、それぞれの子供の特性も理解して合格に導いたと思われます。発言があまり謙虚ではないし多少極端なところもあり好き嫌いが分かれそうですが、著書では子供への深い愛情が伝わってきたし、失敗談についても正直に書いていたので個人的に佐藤ママのことは嫌いじゃないです。

 とにかく佐藤ママのブレずに信念を貫き通す強さが凄まじいと思いました。彼女のやり方は普通は真似できないし、それに応えたお子さんが優秀すぎで、すべては参考にできませんが、賛同できる部分もあったので取り入れられそうなところだけ取り入れていきたいと思っています。

 この本では中学受験の勉強の話が多かったのですが、うちの子はまだ年少なので第七章の「能力を引き出す0歳から6さいまでの子育て」を重点的に読みました。

気になった部分をまとめてみました。

 

私立中を受験した理由

 中高一貫なら無駄なく学べる。

例えば英語なら中学の必修単語900語に対し高校は2000語。

中学の分量を増やし、高校のカリキュラムを減らした方が楽に習得できる。

中高一貫だと6年間継続してバランスよく学べるカリキュラムができていて合理的。

→私も同じ理由で中学受験を考えています。ちなみに私の弟は私立中出身でしたが、中学の学習を2年(中1~中2)で終わらせ、高校レベルの学習3年(中3~高2)最後の一年は受験勉強に専念できていて公立中高との差を感じました。

 

早生まれの子は前倒しで始める

3月生まれで不利と感じるなら、塾に入るのを前倒しにして時間をかけて勉強すべき。

まだ成長していないから始めるのを遅らせるのではなく早める

→息子も3月生まれなので参考にしたいです。佐藤ママの次男と三男が早生まれだったけど、さほど影響はなかったそう。これは個人的に佐藤ママのご主人が東大卒で、お子さんの遺伝子が優秀だった可能性もあると思います。実際に東大合格者は4~6月生まれが多いというデータがあるし、年少息子はごく平凡な成長スピードなので遅生まれの子とは明らかに能力差、体格差があることを痛感してます。小学校低学年くらいまでは月齢による差はあると感じるので、息子には自信をなくすことなく頑張って欲しいです。そのために前倒しすることも検討したいです。

 

佐藤ママの0歳から6歳までの子育て

3歳までに1万冊の絵本読み聞かせ

→3年間で1万冊っていうと驚きますが1日換算すると10冊なのでうちは一人っ子だし頑張ればできそうかな...我が家は絵本は1日5冊を目標にしてますが結局1日2~3冊です(汗)佐藤ママは400冊一度に書店注文して段ボールでおくってもらったこともあったとか!大胆な買いっぷりに驚くと同時に裕福なご家庭なんだろうなというとが想像できます。

 

英語より計算と国語をすべき

大学受験は英語を使うより考える力、論理を展開する力が要求される

→早期英語教育については肯定派も多く迷う所がありますが、私は両親が英語を話せないのに子供に必死に英語を学ばせる必要はないかなとは考えています。しかし少しは英語に触れてほしいと思い、英語のリトミック教室に月1で通わせています。息子が英語嫌いなのもありますが、幼児期はゆるーく英語教育しようと考えています。

 

学習習慣は早めにつける

気が付いたら鉛筆を握っていたくらい物心つく前だと子供も楽だそうです。

→1歳から公文の幼児教室に通い、公文の学習教室に行くようになったのが長男が5歳、次男が4歳の時と4人とも習っていて佐藤ママは公文をお勧めしています。私自身も4歳から公文を習ったおかげで計算力と学習習慣が身についたと感じています。しかしデメリットも少し感じていて息子には公文は習わせようか迷っています。

 

習い事について

心残りはそろばんを習わせなかった事

習い事は週2~3回が理想的だと考えている。4人の子供は1歳から公文、3歳からバイオリン、4歳からスイミングと時間的余裕がなかったため同じ習い事をしていたとのこと。そろばんを習わせたかったが既にほかに習い事をしていて断念したそうです。

→そろばんは我が家も興味があり、年中から習うことを検討しています。私も夫もそろばんは全くですが。先程書いた公文を迷っている理由の1つは公文ではなくそろばんで計算力をつけて欲しいと考えているからです。うちは一人っ子で遊び相手が少なく体力が有り余っているので週4とかでも問題ないかなと思っています。年少の今は週2〜3ペースで習い事をしています。

 

まとめ

子供は千差万別でその子供にあったやり方で育てるのが一番。本の中では自分が子供たちに試してうまくいった方法だけを紹介していて、子育てのやり方は子供によって違うと佐藤ママは本の最後で述べていました。

だからこのやり方のただ真似るだけでは東大には合格できないってことです。まぁそもそも私にはとても真似できませんが。

佐藤ママは徹底的に子供と向き合ったこともあり、自分の子供の特性を見極める力がある方なんだろうなぁと感じました。私も試行錯誤しながら子供にとって良い教育方法を見つけたいと思います。

   


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