薬剤師母の理系な子育て

パート薬剤師母です。幼児教育に興味があります。息子は年中。夫は文系。

算数に強くなる本5選【プレジデントFamilyで紹介】

プレジデントFamilyの最新刊が先日発売されました。

 


プレジデント Family (ファミリー) 2019年 01月号 [雑誌]

 

中学受験の情報が多いですが、小学生向けのさまざまな情報が掲載されているので、中学受験をしなくても有益な情報を得ることができる教育雑誌です。

情報を先取りできるため、未就学児を持つ家庭でも買って損はないと思います。我が家も必ず購入するようにしています。

年に4回発行なので、年間3920円(980×4冊)の負担です。

定期購読するとさらに3%引きです。

 

最新刊では、「算数に強くなる!」という特集が組まれていました。

今回は、今までプレジデントFamilyで紹介されていて気になっている本を5冊ご紹介します。

 

①算数図鑑

 


さわって学べる算数図鑑 [ 山田美愛 ]

足し算、掛け算、分数から、図形や立体まで、算数に関する様々なことを、しかけを通して体感できる図鑑です。説明を読んだり、計算したりするだけではわからなかったことも、いろいろな種類のしかけを使って直感的に理解できます。

立体的なしかけなどもあり、楽しく学べそうですね。

我が家も近いうちに購入予定です。

 

 

②はじめてであうすうがくの絵本

 


はじめてであうすうがくの絵本(2) ふしぎなきかい/くらべてかんがえる/てんてん…/か [ 安野光雅 ]

全3巻。算数・数学が体系的に学べる本。

もともと安野光雄先生の描く絵が好きだし、気になっています。

幼児向けの本です。

 

 

ドラえもん学習シリーズ

 


ドラえもんの算数おもしろ攻略 かけ算・わり算〔改訂新版〕 ドラえもんの学習シリーズ (ドラえもんの算数おもしろ攻略) [ 小林 敢治郎 ]

ドラえもんの漫画ならではの楽しいストーリー展開で、かけ算・わり算の「なぜそうなるのか」を正しく分かりやすく理解出来る人気シリーズ。算数に苦手意識がある子でも漫画で楽しく学べそうですね。

 

 

④算数おもしろ大事典

 


算数おもしろ大事典増補改訂版 IQ

難しいと思われている算数を、愉快なエピソードやおもしろいパズルクイズ等で分かりやすく解説している。バーコードのしくみ、マラソンの距離の測り方など、身近な算数エピソードを多数収録。

 

 

 

⑤数の悪魔

 


数の悪魔 普及版 算数・数学が楽しくなる12夜 [ ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー ]

算数が大嫌いなロバートの夢に現れた「数の悪魔」による真夜中のレッスン。1や0のマジック、素数の謎、累乗と平方根パスカルの三角形、順列・組合わせなど、果てしなく不思議な数の世界を楽しむ本。対象は小学校高学年以上からなので、まずは私が読みたいと思っています。

 

 

日本とフランスの教育の違い

最後に、最新刊の辻仁成さんの巻頭インタビューで、気になった部分をまとめました。

 フランスの教育事情は…

  • 大学まで教育費は全部タダ。
  • 宿題やテストも小学校高学年以降は論文が多い。
  • 何を覚えているかじゃなく、自分の意見がちゃんと出せることが評価される。

 

日本も2020年の教育改革などで、今までの詰め込み型教育が主流ではなくなるかとは思いますが、日本で受験するには、暗記や計算力も重要なのでは?とも感じます。

バランスよく学ぶのが大事なのかもしれませんね…

発想力、創造性、考える力を重視するフランスの教育も、これからのグローバル化、A I化社会において必要性を感じるので、どうやって学べばせるかこれから考えていきたいです。

 


 

究極の子育て失敗例を知ることができる本【子供を殺してくださいという親たち】

「『子供を殺してください』という親たち」という重いテーマを扱った本の感想です。

精神病患者とその家族の壮絶な現実が記されているノンフィクションです。

 


「子供を殺してください」という親たち(新潮文庫)【電子書籍】[ 押川剛 ]

 

驚いたのは、日本で起こる殺人事件の半数以上は家族間で起こっているものなのだそうです。

血が繋がっているからこそ、こじれても縁を切ることもできず、最悪のケースになってしまうのかもしれません。 

 

著者の押川氏は、精神障害者精神科医療につなげるための移送サービスを20年近く続け、自立・更生支援施設を設立するなどの活動をしています。

酒に溺れて包丁を振り回したり、重さ5キロのダンベルを親の枕元に落とす息子。母親を奴隷扱いし、ゴミ部屋に閉じこもる娘。家族は、殺すか殺されるかというギリギリの局面まで追い詰められています。

 

本書で扱われている事例は7例でしたが、

  • エリートで比較的裕福な家庭
  • 教育熱心でプレッシャーが多い家庭
  • 父親が子育てにほぼ関与せず、母親任せ

という傾向の家庭が多いそうです。

 

 裕福な家庭が多いのは、移送サービスの料金が高いことが原因だと思います。最低でも500万かかるケースもあるとか。

 

気になった点

 

このような事態に陥った背景として、著者がすべて親子関係に結びつけようとしている点が気になりました。

 

著書を読むと、親の育て方のせいで、統合失調症になったように捉えかねません。

統合失調症の原因は、まだはっきりと解明されていないけど、脳の病気とされているので、誤解を与える表現は控えて欲しかったです。

 

ある事例では、家庭環境はそれほど悪くないように見えたが、両親によく話を聞いてみると、彼が思春期の頃、親子間で心の距離が生じたと感じることがあったそうだ。とも述べていました。

→そして、押川氏は親子関係の影響が原因だ!と結論づけていたようでした。

でもそれはこじつけな気が…ほとんどの家庭では思春期に問題が起きると思ってるので。

 

生まれつきか?育った環境か?

本著に登場する精神病患者(以降彼ら)は、全員ではないけど、幼少期からいじめなど問題行動起こしている傾向がありました。

どちらかというと親の影響よりは、生まれ持った気質など先天的なものや病気の影響が大きいようにも感じました。

 

同じ環境の子どもが、すべて引きこもりや精神を病むかといえばそうでもないわけで…

その証拠に、彼らの兄弟は、特に問題なく自立しているようでした。

 

当時は発達障害という概念が確立されていなかったため、療育などに行くことはなく、放置されてしまった事態が悪化したとも推測できます。

 

もっと劣悪な環境だとしても、反面教師にして軌道修正できる人もいるだろうし、最終的には親より本人の思考の影響が大きいように感じました。

環境はその人の性格を決定づける重要な因子の1つだと思いますが、100%ではないというのが(特に成人後は親の影響は少ない)私の持論です。

 

普通の家庭でも起こりうる問題

登場する親たちのほとんどが、よい親とは言えないけど、そこまで酷い親でもない印象でした。そんなよくある普通の家庭でも、起こりうると考えると恐ろしいです。

一歩間違えれば、この本に出てくるのは私だったかもしれません。

 

いくら家庭環境がよくても、いじめや合わない仕事など家庭外での環境が原因で、鬱や引きこもりになることもあるし、程度の差はあっても、誰にでも精神病は起こりうることです。

例えば荒れていない学校に通わせるなど、良い環境を選ぶのも大事だけど、いじめはどんな学校でも問題になるだろうし、運次第なところもあると思います。

そして、違和感を感じたら、早めに対処することが大事だと思いました。

本人や家族の感覚が麻痺したり、拒否をして、治療が遅れて手がつけられなくなるケースも多いそうです。

「子どもを殺してください」というタイトルにもあるように、著者はそのような言葉を言い放つ親たちに否定的だったけど、同じ状況に陥ったら?気持ちはわかる気がします。

著者は子ども側(20〜50代)に対する思いが強いのか 、親の気持ちにはあまり寄り添えていなく、親に対して辛辣な印象をうけました。

恐らく当事者にしか理解できないし、とても難しい問題だと思います。

 

きょうだいリスクについて

彼らの兄弟が、年老いた親に代わって面倒をみる症例もありました。

親は先に死ぬ可能性が高いけど、兄弟の方が長い期間関わることになるでしょう。そんな兄弟の苦悩も描かれていました。 

 

ひきこもり、無職などの兄弟問題も根が深いと思います。


きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる? (朝日新書) [ 平山亮 ]

 

 精神障害者を医療につなげる仕事をする人が増えて、利用しやすいサービスなってほしいです。色々と考えさせられる本でした。

 

漫画もありますが、ペットを殺すなど過激なシーンが含まれているため、苦手な人は注意したください。 

 


「子供を殺してください」という親たち 1 (バンチコミックス) [ 鈴木 マサカズ ]

 


 

キッズデュオのウィンタースクールを申し込みました【詳細や感想など】

早いもので11月半ばを過ぎ、あと1か月ほどで幼稚園の冬休みです。

私はパート勤務ですが、息子を幼稚園に通わせているので、長期休暇中の預かり場所の確保をしなければなりません。

 

周りの働いているお母さんたちは、

  • 幼稚園の預かり保育を利用
  • 認可、認可外保育園の一時保育を利用
  • 実家や義実家などに預ける
  • 長期休みはシフトを入れない

などの対策をとっているようです。

 

しかし、幼稚園は長期休みの時は預かりをしない日も多く、保育園の一時保育はなかなか予約がとれないので、以前までは頭を悩ませていました。

 

そんな時に知ったのが英語で預かる学童保育のKids Duo(キッズデュオ)です。

ネイティブの先生やバイリンガルの先生が在中しており、長時間英語漬けの環境で過ごすことができる新しいタイプのプリスクール&アフタースクールです。

長期休暇中はスプリング、サマー、ウィンタースクールを開講していて、外部生も利用することができます。

キッズデュオはここ最近教室数を増やしていて、北海道から九州まで全国展開中です。

息子が通っている教室は、早めに申し込めば、今のところ希望通りの日程で予約できるので助かっています。

 

先日、ウィンタースクール2018の案内が届きました。我が家はサマースクールに続いて、この冬も利用することにしました。

 サマースクールに参加した時の感想やウィンタースクールについてご紹介したいと思います。

 

〈ウィンタースクール2018の内容〉

日替わりでさまざまなアクティビティを楽しむことができます。

12月

パンケーキクリスマスツリー

お菓子のそり

トナカイバーガー作り

クリスマス靴下作り   など

1月

ニューイヤーズパーティ

和菓子作り など 

 

※その他に幼児コースでは、英語の歌や絵本に触れる時間やフォニックスの時間なども設けられています。

 

〈ウィンタースクール2018の日程〉

2018年12月10日(月)~2019年1月12日(土)

※土、日曜日は基本休み、年末年始休みあり


冬休みの予定に合わせて、日程も日数も選ぶことができます。(5日以上)

基本は5日以上となっていますが、1日〜も相談可。(料金は割高になります)

定員になり次第、締切です。

 

〈対象〉

オムツのとれた3歳〜小学6年生

 

〈時間〉

小学生コース(小学1年生~6年生)
・午前コース / 9:30〜13:30
・午後コース / 13:30〜19:30

 

幼児コース(3歳~6歳)
・午前コース / 9:30~13:30
・午後4時間コース / 14:30~18:30
・午後2時間コース / 15:00~17:00

 

※ウィンタースクールのプログラムに参加できるのは、午前コース( 9:30〜13:30)で、午後のクラスは通常のレギュラーコースの内容となります。

 

〈ウィンタースクール2018の料金〉

4時間コース(午前コースor午後コース)

※外部生料金です(内部生&予約生は割引があります)

 5日間コース ¥32,400

10日間コース ¥43,200

15日間コース ¥64,800

20日間コース ¥86,400

25日間コース ¥108,000

30日間コース ¥129,600

入会セット(ファイル、帽子) ¥1,404

 

延長利用   

幼児¥648/30分

小学生¥432/30分

※最大19時台まで延長できます(スクールによって違う可能性あり)

 

昼食または夕食 

¥648/1食(希望者のみ)

午後コースおやつ代

¥162/1食(外部生のみ)

 

〈持ち物〉

A4サイズのファイルが入るバック

水筒

ランチ

着替え(幼児の場合)

 

サマースクールの感想

息子はオールイングリッシュの環境に戸惑ってしまい、最初は泣いていましたが、徐々に慣れてきました。5日間通った結果、少しだけ英語を話すようになりました!

長期休暇のプログラムはレギュラークラスよりも遊び要素が強めなので楽しいそうです。

(サマースクールでは、水鉄砲遊びやわたあめ作りをしていました)

しかし、普段は英語をやっていないのですぐに話さなくなりました。

やはり短期だと英語力の向上は、あまり期待できません…(レギュラークラスへの勧誘も少しだけありました)

我が家は、英語の早期教育にそこまで興味がなく、預け先が確保できるうえに、英語に触れられるので、一応は満足しています。

 

気になった点

  • オールイングリッシュと言われているが、ウィンタースクールなどは外部生が多いのもあり、友達同士で日本語で会話してしまう可能性が高い。

 

  • フランチャイズ展開しているため、教室によって差があったり、雰囲気が違う可能性が高い。

 

  • 希望者のみ昼食と夕食を注文できますが、ごく普通の市販のお弁当で揚げ物が多く、あまり健康的なものではない。(教室によって違います)

 

  • 料金は他の預かり施設より高め。

(1時間あたり税抜1,500円以下で預かってくれて、英語を学べるので、考え方によっては安いのかもしれません)

 

まとめ

レギュラークラスに今のところ通う予定はありませんが、小学生はバス送迎もあり、学童代わりに利用することも多いと聞くので、その時が来たら我が家も検討したいです。

うちの息子のように英語が好きじゃない子もいるので、無料体験に行ってからの申し込みをおすすめします。

 

実はフォニックスのことは、子どもが生まれてから知りました。フォニックスの入門書で、親も子も勉強になります。


【あす楽】フォニックスってなんですか?【幼児・子供向け英語教材】【キッズ】【知育教材】【入門書】【CD】【楽ギフ_包装】

数字に強くなる!数の絵本3選【幼児向け】

年少の息子は最近数字に興味津々です。きっかけは数字が登場する絵本を読んだことでした。

今回は、楽しく数のお勉強ができる絵本を3冊ご紹介します。

 

①1から100までのえほん


1から100までのえほん [ たむらたいへい ]

個人的に、特に一押しの本です。

指で100まで数えることができる体験型絵本。

1匹のコアラが5匹になり、カメか加わって、11匹のカニ、40個の卵、90匹のトンボなどが登場し、正確な数で描かれいて、イラストも可愛いです。

1から20までは1ずつ進みますが、20以降は30、40…と100まで10ごとに進みます。

ストーリーは、コアラが溺れて救急車に運ばれて入院するという…なんとも言えないものですが、それがうちの息子にはウケている様子。

おかげで、数えることが好きになりました。

 

この絵本のおすすめポイントは…

  1. 実際に数字を量としてイメージできる点
  2. 四則計算をイラストを通じて体感できる点

 

例えば、

数字の8は、赤いヘリコプターが5機と緑のヘリコプターが3機で、5+3=8

50は5つの花壇にそれぞれ10本花が咲いていて、10×5=50 など

子供が量や足し算、かけ算などをイメージしやすいように構成されています。

 

 

②100かいだてのいえシリーズ

 


100かいだてのいえ [ 岩井俊雄 ]

 

縦開きの絵本で、100かいを目指して登っていく(地下に降りていく)ストーリー。

見開きページに10階分、そして10階ごとに住人が変わっていき、さまざまな生き物などが登場します。

100かいだてのいえシリーズは1階ずつ進んでいくので、先ほど紹介した1から100までの絵本で飛ばされていた部分も補完できます。

イラストがカラフルで凝っているので、100かいまで飽きずに読み進めることができると思います。

この100かいだてシリーズは、

  • 100かいだてのいえ
  • ちかの100かいだてのいえ
  • うみの100かいだてのいえ
  • そらの100かいだてのいえ

の4つがありますが、個人的におすすめなのは「そらの100かいだてのいえ」です。

 


そらの100かいだてのいえ [ いわいとしお ]

 

雲や雨などの自然現象が擬人化されて登場し、植物が水や光を与えられて育っていくストーリーは、理科の勉強にもなります。

 


ギフトボックス「100かいだてのいえミニ」 (ボードブック) [ いわいとしお ]

 

縮小版の「100かいだてのいえミニ」は、紙に厚みがあって丈夫なつくりになっています。

 

 

③かずとすうじのでんしゃじてん

 


かずとすうじのでんしゃじてん (視覚デザインのえほん) [ 視覚デザイン研究所 ]

 

3つ目は電車好きの子向けですが…

 

「かずとすうじのでんしゃじてん」のおすすめポイントは、数字の線路を指でなぞって、数字の書き順を覚えることができる点です。

息子も最近数字を書く練習をしているので、その時にも活躍しています。

1〜100までの他に、おだきゅうでんてつ4000がた、とうぶてつどう50000系など千や万の位も学ぶことができます。

 

以上、数字に強くなる!おすすめ絵本3選でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 

 

芋掘りの時期に読みたいユニークなおいもの絵本

先日息子の幼稚園で芋掘り遠足がありました。

そこで、私が子供のころ好きだった「おおきなおおきなおいも」読み聞かせました。

 


おおきなおおきなおいも 鶴巻幼稚園・市村久子の教育実践による (福音館創作童話シリーズ) [ 赤羽末吉 ]

 

絵本の中の子供たちのユニークな空想の世界が描かれています。

落書きのような線画の絵なのですが、それが味になっていて、なんだか癖になります。

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息子もツボにハマったようで、とてもウケが良かったです。子供らしい想像力が膨らむオススメの絵本です。 

 

 


やさいさん (Petit pooka) [ tupera tupera ]

「やさいさん」は1、2歳の頃よく読んでいました。めくると野菜が「すっぽーん」と姿をあらわす仕掛け絵本です。根菜類の野菜は、この本で覚えました。

 

 

収穫したさつまいもはかなりの量がありました。おおきなおおきなおいもの作中で、大学芋が出てきたので、初めて作ってみました!

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揚げない大学芋というこちらのレシピを参考にしました。

https://cookpad.com/recipe/4102214

 


手に入れたいのは学歴だけですか?【二月の勝者ー絶対合格の教室ー3巻の感想】

中学受験漫画「二月の勝者」の最新巻が10月12日に発売されました!

3巻も面白かったので一気読みしていまいました。

 

 
二月の勝者 -絶対合格の教室ー 3 (ビッグ コミックス) [ 高瀬 志帆 ]

 

 1、2巻はこちら


二月の勝者 -絶対合格の教室ー 1 (ビッグ コミックス) [ 高瀬 志帆 ]

 
二月の勝者 -絶対合格の教室ー 2 (ビッグ コミックス) [ 高瀬 志帆 ]

※以下少しネタバレあり

 

 

 

 

 

 

3巻は志望校選びの必須条件についてなどについてのお話。

今回もまた面白い名言が出てきました。

 

  • 私立中高6年間で500万〜700万のお金をかけて、手に入れたいのは学歴だけですか?
  • 入ってから自分と合わないと思いながら過ごす6年なんて絶対避けてあげたいもの。
  • 子どもの夢など関係ありません。常に偏差値の高い学校を目指すべきです。

 

今のところ息子には中学受験で中高一貫校に進学して、大学受験して欲しいと思っています。この漫画でも中学受験は特急券なんて言われていましたが、過酷な中学受験を回避したい気持ちも出てきます。

しかも、中学受験用塾に小4から通って300万以上かかり、中高一貫校の授業料は600万に加えて大学受験のために塾に行く…その後私立大学に進学したら?お金はいくらあっても足りないなぁ…

 エスカレーター式の私立小や公立中高から高校受験するのも、選択肢に入れておくべきだと思いました。

そして、子供を小学校の1番遊びたい時期に、勉強漬けにしていいものなのかとか、色々考えさせられます。

 

漫画の続きも気になりました。偏差値を急上昇させ、下克上を成しえそうな生徒(サッカーに例えるとジャイアントキリングという)が1人いるという場面で終わりました。私の予想では双子の兄の上杉くんかな?先生の言ったことをそのまま素直に受け取らず、疑問を持っていたので。自分の言葉で説明できていた鉄道好きの加藤君と迷いましたが。

 

私が学生時代に感じたことですが、男の子って、ある日突然びっくりするくらい成績が急上昇することがあるんですよね。反対に女子で下克上パターンは見たことがありません。私は女なので、男の子がサボったり、急に覚醒したりという気持ちがあまり理解できないです。男の子の子育てはどう転がるのか読めないところが大変だなと思っています。


ノーベル賞本庶佑氏「教科書に書いてあることをすべて信じてはいけない。疑うことが大切。」

本庶佑先生がノーベル医学生理学賞を受賞されました!同じ日本人として嬉しいニュースです。

本庶氏は、がん免疫治療薬「オプジーボの開発につながった、免疫チェックポイント分子を発見しました。薬剤師として恥ずかしいですが、オプジーボが日本人が発明した薬だと知りませんでした。(完全に勉強不足です)

本庶佑先生の著書です。


ゲノムが語る生命像 現代人のための最新・生命科学入門 (ブルーバックス) [ 本庶佑 ]

 

本庶氏のインタビューやニュース記事を、一部抜粋してまとめてみました。努力を重ねて、偉業を成し遂げた人物の言葉には説得力があります。

 

論文の9割は嘘だと思え

研究でのモットーは、

  • なにか知りたいという好奇心
  • 簡単に信じないこと

まず、論文とか書いてあることを信じない。自分の目で確信ができるまでやる。それが本庶氏のサイエンスに対する基本的なやり方なんだそうです。

 

研究者を目指す子供達へ

研究者になるにあたって大事なのは

  • 「知りたい」と思うこと
  • 「不思議だな」と思う心を大切にすること
  • 教科書に書いてあることを信じないこと、常に疑いを持って「本当はどうなっているのだろう」と

自分の目で、ものを見る。そして納得する。そこまで諦めない。そういう小中学生に、研究の道を志してほしいと述べていました。

 

幼少期はどんな子供だったのか?

  • 京都府生まれ。小中高は山口県育ち
  • 好奇心の塊で、興味の持ったことは何でもやる性格だった。
  • 小学校のころはラジオや時計の分解に熱中した。
  • どちらかと言えばガキ大将で、あまり勉強しなかったが成績は良かった。
  • 真面目に勉強するようになったのは中学の半ばを過ぎてから。
  • 勉強は理系文系問わず何でもできたので、大学へ進学する際は将来の進路に悩んだ(実に羨ましい悩みですね)
  • 伝記を読んだ野口英世に憧れ、多くの人を助けたいと京都大医学部に入学した。
  • オーケストラ部、英語クラブ、テニス部に所属し、仲間とマージャンやスキーも楽しむなど多趣味。

文武両道で、ゴルフなどのスポーツも得意だとか。

なんでも器用にこなす天才が、ものすごい努力した結果、ノーベル賞受賞なのでしょうね。

 

日本の研究費削減問題について

本庶氏は、ノーベル賞の賞金を活用して基金を設立し、生命科学分野の若手研究者を支援する考えを明らかにしています。自分のために賞金を使っても誰も文句は言わないのに、どこまでも素晴らしい方です。

それにしても、研究費不足はおそらく深刻な問題なのでしょう…

国は研究費をどうして削るのか?こういった日本の素晴らしい研究にはもっと投資して欲しいと個人的に思っています。このままだと近い未来、日本人のノーベル賞受賞者はいなくなるのではないかと危惧しています。

 

日本の医療費高騰問題について

オプジーボという薬は、とてつもなく高額です。今は少し値下げしたものの発売当初は、1年間で約3500万円もかかったそうです。保険適用の薬なので、例えば生活保護を受けていると、自己負担ゼロでオプジーボの治療が受けられることになります。

医療費高騰の1番の原因は、高額医薬品や医療機器の高度化だと思っています。

本庶氏はこの問題について、オプジーボは効く人は半年の投与で済むので、これまでの効かない抗がん剤の使用や入院費は減るとして総合的な評価が必要だと指摘していましたが…果たして?

医療技術の進歩は喜ばしいことですが、何かしら対策をしないと、日本の医療制度が崩壊しかねないとも感じました。

 

 参考:産経新聞(2018/10/2)

Yahooニュースhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00010009-bfj-sctch

NHKNEWSWEBhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20181002/k10011654191000.html