薬剤師母の理系な子育て

パート薬剤師母です。幼児教育に興味があります。息子は年少。夫は文系。

【こどもの包茎】男の子のおちんちん問題について

先日働いている薬局で、生後半年の赤ちゃんにリンデロンVG軟膏いうステロイド軟膏が処方されました。この処方は包茎の治療によるもので、1日数回ステロイド軟膏を包皮を限界まで剥いて、包皮口に少量塗り込むという医師の指示でした。ステロイド軟膏が包茎の治療に有効なのは知らなかったので自分自身の勉強も兼ねてまとめてみました。

こどもの包茎について

 包茎とはおちんちんの先端の包皮口が狭いために包皮をむいて亀頭を完全に露出できない状態のことを言います。

包皮を引っ張れば露出できるものを仮性包茎、全くできないものを真性包茎といい、新生児の100%が真性包茎で一歳過ぎると仮性包茎の子の割合が徐々に増えてきます。真性包茎率は幼児(1〜5歳)で60%、小学生(6〜12歳)で30%程度だそうです。

処方医は、生後半年~1年半でだいだい将来的な包茎の有無の予測が可能とお話しされていました。

ステロイド軟膏による包茎治療

包茎に対する治療は、以前では手術を行うのが一般的でしたが、最近ではステロイド軟膏を塗って包皮輪を伸ばす治療が広く行われるようになり、良好な治療成績が医学論文で報告されています。この方法は大人よりも包皮が柔らかい子供の方が効果が期待できます。

 きつい包皮輪にステロイド軟膏(今回の処方はリンデロンVG軟膏)を1日2回塗ってその伸展性を改善させる方法です。4~8週間続けると80~90%以上のお子さんで包皮が剥け亀頭が露出できるようになるとのこと。ステロイド剤はコラーゲンの合成を低下させ皮膚を薄くする作用や炎症を抑える作用により包皮を伸ばし柔らかくします。また全身への副作用はないことが示されていて、痛みもなく費用面でも効率がよい治療法です。

 

まとめ

こどもの包茎については小児科医の間でも、放置でよいとか、赤ちゃんのうちに剥いてしまったり(これも賛否両論で出血の危険もあり)、今回の処方のようにステロイド軟膏治療を勧めたり、意見はさまざまです。包茎を放置していると亀頭包囲炎を併発することはありますが、健康上問題ないケースが多いです。しかし思春期を過ぎても包茎のままだと将来コンプレックスになったり、性感染症のリスクも高めます。一歳過ぎても亀頭が露出しないなど心配な方は信頼できる小児科医に相談してみることをお勧めします。

今回の処方で使われたリンデロンVG軟膏は、市販のOTC医薬品だとベトネベートN軟膏ASが類似薬ですが、最初は医師の処方のもとでステロイドを使用しましょう。

 


【第(2)類医薬品】薬)第一三共/ベトネベートN軟膏AS 5g

 

 

参考 

真性包茎の治療(ステロイド軟膏)-真性包茎@解説NAVI-

包茎手術のことはズルムケ隊長に聞け!

 

www.twmu.ac.jp
 


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