薬剤師母の理系な子育て

パート薬剤師母です。幼児教育に興味があります。息子は年少。夫は文系。

【左利きVS右利き】子供の左利きを矯正すべき?

私と夫は右利きなのですが、年少の息子は左利きです。最近左利きを矯正する人は減っているようですが、通っている幼稚園で右手を使うように指導されています。家ではほぼ左手を使っていますが…。そろそろ統一したかったのと、あまり右手を使うことに負担に感じていなさそうだったので、このまま右手に矯正してもよいかなと考えていました。しかし夫がこれに反対したのもあり、息子にとってどちらが良いのか考察してみることに。

 

参考にしたのは八田武志著の「左対右きき手大研究」です。

 


左対右きき手大研究 (Dojin選書) [ 八田武志 ]

 

学術的な裏付けはとれていますが、難解な部分もあり私の解釈が間違っている部分もあるかもしれませんがご了承ください。10年前の本なので最新のデータではない可能性もあります。

 

左利きのデメリット

  • 文字(とくに横書き)が書きづらい。
  • 左利き用の道具を買う費用がかかる
  • 不便を感じることが多い など

 

世の中のものは右利きの人に合わせられています。はさみ、包丁、急須、ドアノブ、フライ返し、おたま、改札口、自動販売機、ボールペンが書きづらいなどなど…私が思っている以上に沢山ありました。

少数派の左利きは様々な場面で不便を感じているようです。そういえば息子がやっている運筆ドリルも右利きの人に合わせたものだったので鉛筆は右手を使わせたりしていました。

 

左利きのメリット

  • スポーツで有利になる
  • 右手も器用になる

野球のイチローが右利きなのにあえて左打ちに変えたように、スポーツでは有利に働く事が多いです。息子をプロのスポーツ選手にさせようとは思わないし、個人的にメリットは少なく感じます。

 

矯正するデメリット

矯正した方がよい気もしましたが、気になる研究データを見つけました。(※対象者が少ないのと追跡調査をしていないので信頼性が高いとは言いきれてない研究ではあります)

右利きの矯正に失敗し現在は左利きである対象者の生活満足度、健康度、認知機能が、右利きの矯正に成功した者や全く矯正しなかった者とくらべて明らかに低かったそうです。つまりきき手の変更を矯正されて変更が可能であった場合はそれほど後の人生で問題はないが、上手く行かなかった場合は問題をはらむ可能性があるかもしれないのです。

そして戦前のアメリカの研究によると、元来右利きでなかったのに変更させた場合、右手での複雑な動作(学業成績に深い関連がある)を左手で行った場合より優れない結果が生じることがわかっています。わざわざ潜在能力で劣る右手の使用を強いると十分に子供の能力が発揮できない可能性があります。

著者の八田氏は、矯正に失敗した時のリスクを考えると無理に矯正する必要はないと結論づけています。

ただ幼児期に本人が意識的に変更を嫌悪する場合を除いて、右利きへの変更を試行してみてもよいとも述べています。八田氏本人も右利きに矯正されたけど、問題は生じていないそうです。

 

…というわけで色々悩んだ結果、矯正せず左利きを貫くことにしました。息子は早生まれなどのハンデがあるのにさらに利き手じゃない方を使わなきゃいけないのはストレスになる恐れがあるのと、矯正に失敗したときのリスクを考えて出した決断です。幼稚園や幼児教室では息子が右手を使うことに抵抗がなさそうなのもあり、矯正を勧められたので周りの声に逆らう事となりましたが、この決断が吉と出るか凶と出るか…

 右脳教育は科学的根拠なし

 左手を使うと右脳が活性化されて創造性の発揮につながると今まで思っていましたが、利き手を変更しようがしまいが、脳機能はあまり影響を受けずにもとのままの可能性が強いそうです。つまり左手を沢山使っても、右脳が活性化されるわけではないということです。右脳派と左脳派とかに分けること自体がナンセンスで、右脳を鍛えても賢くなるということはないし、そもそも右脳だけを鍛えることはできないそうです。右脳教育を謳っている幼児教室もありますが、脳科学的には根拠はないとのこと…幼児教室側も確信犯で、右脳教育を宣伝文句として使っているのかもしれませんが。大学の時に解剖学の授業を真面目に聞いてなかったツケが回ってきたのか、私も今まで騙されていました。自分の浅はかさが露呈してしまいましたが、深く思考し真実にたどり着けるように努力したいものです。