【ホリエモンの教育論】すべての教育は「洗脳」である
すべての教育は「洗脳」であるの感想レビューです。
すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 [ 堀江貴文 ]
学校とは本来、国家に従順な国民の養成機関だった。もはや義務教育で学ぶ「常識」は害悪でしかなく、学校の敷いたレールに乗り続けては「やりたいこと」も「幸せ」も見つからない。では、これからの教育の理想形とはいかなるものか…?
ホリエモンのことは、前科モンだし、ぶっ飛んでる人(ヌードになったり…)という印象で、個人的にあまり好きではないです笑。しかし、先見の明は結構あって、人と違った面白い視点で物事を考える人物だと思っています。
子供の頃のエピソードをみても、中学でプログラミングにハマったり、半年必死で勉強して東大に合格したなど、良くも悪くも普通じゃないです。
著書の中でも、わかりやすく本音で話しているとは思うのですが、頭が良いからか合理主義すぎて、普通の人と感覚が違います。(よく炎上するのはそのせいかも)
学校、会社を完全な悪とする主張は、言い過ぎとも感じました。
ホリエモンの主張を一部抜粋して、まとめてみました。
大人の言うことは聞くな
「邪魔をせず、好きなことをやらせておけばいいんです」
とシンプルに答えているそうです。
学校教育によって社会に都合のいい人材が作られるのであって、人の能力は伸ばされるというより、言われた通りに動くことができる大人に加工されてる。学校はただ歪みきった常識を植え付けるために存在する機関なのである。
学びとは没頭である
脇目もふらずに没頭し、がむしゃらに取り組める体験のすべてが学び。
それに対して、「お勉強」は、あくまで受動的な行為である。学校のカリキュラムに沿って教師の話を聞いたり、テストを受けたり、計算ドリルを解いたりすること。企業の思惑通りに働く社員を養成する研修も同じ。要は与えられたものをこなす作業である。
「お勉強」の中に学びの本質は存在しない。
目的は与えられた課題をこなし、大人に認められることである。
新しい知を切り開き、新しい仕事を生み出しあなたを未来へと突き動かす本当の学びは、没頭の中にこそある。
オールB思考にとらわれた学校
学校ではすべてそこそこであるオールB人材が一番かわいがられる。際立った才能を持っているスペシャリストではない。与えられた指示だけはなんでもこなせるジェネラリスト的な労働者なのである。
しかしこれからの時代は、オールB人材よりも、スペシャリストの方が希少性の高い優れた人材とされ、生き残りやすくなる。
幅広い教養を身に着けることも大切かもしれないが、今はネットを使えば大抵の調べ物や勉強はできる時代。自分に欠けているものを、その場で瞬時に埋めることができる。
好きなように生きて、わからないことがあったらそのつど調べるようにしたら問題ない。
子どもは没頭の達人
子ども時代は、誰もがあらゆることに没頭しながら生きている。ただ、ほとんどの人は成長の過程で没頭を押し殺し、いつしか没頭そのものを忘れてしまっている。
そのきっかけを作るのは親である。
ほとんどの親は、幼児の行動を管理する延長で、ある程度大きくなった子供にまで禁止のシャワーを浴びせかける。あとは学校の禁止のシャワーで仕上げれば「自称凡人」の誕生だ。
100万分の1のレア人材になろう
100万人に1人は、オリンピックの金メダリスト級の確率だが、100人に1人だったら誰でもなれる可能性がある。
100分の1 × 100分の1 × 100分の1で100万分の1の人材を目指す。
1つのスキルの習得には1万時間かかると言われているので、それを3回繰り返せばいい。
何か1つのスキルだけで頂点を目指すより、3つのスキルを習得してレア人材になるほうが、簡単かつローリスクで自分の価値を高めるとことができるということです。
- レア人材になって、好きなことを仕事にして、遊ぶ、学ぶ、仕事を同化させる。
- 洗脳機関である会社も今すぐ辞めてもよい。
- 貯金は無駄で、投資をする。
などがホリエモン流の生き方です。
この方法が通用するのは、一部の才能がある人、運良く好きなことが仕事に繋がった人だけで、大抵の人は普通に学校を卒業して会社で働いたほうがよいのではないか私は思っています。
普通の人が真似するにはリスクが高く、ある程度学校で敷かれたレールを走る方がよいのではないかな…?ホリエモンには学校に洗脳された人の考えだと言われそうですが。
現地点での我が家の教育方針は、子どもには好きなことをやらせつつ、いわゆるお勉強もそれなりにさせるというものです。
ここは日本なので、ある程度受験のためのお勉強に振り回されるのは仕方がないと思っています。
ホリエモンが日本の学校制度に警鐘を鳴らす気持ちもわかります。ネットの普及、グローバル化、AI化など社会のあり方も変わって行く中で、従来の教育内容では時代にそぐわなくなって来ているのでしょう。
ホリエモンの話が正しいかは置いといて、未来志向で生きている人の考えに触れるのは面白いし、子育てのヒントになりました。他の本も機会があれば読んでみたいです。
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