高校受験は先生に好かれる方が有利?【内申点について】
中学受験漫画『二月の勝者』の4巻を読み終わりました。発売日に大きい書店に行ったのに、既に残り1冊。なんとか購入できました。
二月の勝者 -絶対合格の教室ー 4 (ビッグ コミックス) [ 高瀬 志帆 ]
※以下少しネタバレあります
4巻で印象に残ったシーン
主人公の黒木が高校受験について語る…
高校受験?大っ嫌いです。
だって同じ学力の子が並んでたら、より「先生に好かれた生徒」の方が有利なんですよ?
かたや、中学受験。
「本番のテストで点数をクリアさえすれば合格できる」
明快で気持ちいいですね。
私は中学受験が大好きです。
私もこの意見には同意してしまいました。
中学受験は小受(親も見られる)や高校受験より、実力主義の世界だと考えています。
作中で、不登校の娘を持つ母親が、中学受験の目的の1つは、「高校受験回避」と話していました。
内気で引っ込み思案な娘が、中学でも不登校になっまら内申どころか受けられる高校も限られるため、中学受験をするとのことです。
内申点を上げるための注意点
都内の公立中学から都立の進学校に進学したい場合、内申点ができれば各教科平均4点以上は必要。
(地域ごとに基準が違います)
主要5教科(英語、国語、数学、理科、社会)
5点満点×5教科=25
実技4教科(音楽、美術、体育、技術家庭)
5点満点×4教科×2倍=40
※副教科は2倍なので注意!
計65点満点です。
私の時代は相対評価でしたが、今は絶対評価制度なので、全員が「5」をとることも不可能ではありません。
しかし、条件はとても厳しい!
定期テストは90点以上で「5」の可能性があり
80点台なら「4」
70点以下なら「3」
平均点あたりの点数で、提出物の期限を守らないカウントされると「2」か「1」
※提出物は先生に催促された時点で未提出扱い
90点以上だし提出物も大丈夫なのに「5」が取れていない場合もあります。
その原因として考えられるのは…
授業態度が悪い
例えば授業中のお手紙、ボーッとしている、大あくび、私語(話しかけられた場合も答えたら同罪)
他教科の内職
特に内申点が2倍になる副教科では要注意!
「5」を取りたいならここまでやること!
- まずテスト90点以上は最低条件!
- 常に鉛筆を持ち、すぐにメモできる体制が取れている。
- 左手でノートを抑えている。
- 音読等の際には周りよりも大きな声で。
- 先生の目を見て、熱意を伝える。
- 授業中に積極的に質問しているか(簡単すぎても難しすぎてもダメ)
- 頬杖は厳禁
- 当てられてすぐわかりませんと言わない。
- 欠席は7日以内
- 親はPTA役員(これは都市伝説レベル)
小学ではPTAを避けていた保護者が、中学では内申のために進んで立候補することもあるとか…
これらを戦略的に効率よくこなした上で、定期テストをしっかりと取り、なおかつ部活動で活躍し、(チームプレイ必要系だとなおよい)
生徒会活動を精力的にこなせるリーダータイプであれば、高校受験にて都立トップ校を目指す方がコスパが良いし、超おすすめ!とのこと。
しかし、その逆のタイプだと…
- 引っ込み思案で発言が少ない
- 運動や音楽など副教科が苦手
- 立ち回りが下手で、能力が目立たない
- 優秀すぎて、生意気とみなされたる
- 体が弱くて、欠席が多いなど…
このようなタイプは、テストの点数が良くても、内申が低くなる可能性があると考えられます。
私自身、中学時代主要5教科はほとんど5でしたが、副教科は4か3(運動音痴で体育は2)で、帰宅部で生徒会活動も一切していない、スクールカースト下位のいわゆる陰キャタイプでした。とある先生からあからさまに嫌われていて、不可解な評価をつけられたこともあります。(反対に大人しくて成績がよいタイプが好きな先生からは好かれていましたが)
田舎に住んでいたので、レベルの高い高校がなかったので、内申があまり良くなくてもなんとかなりましたが、都内だと内申点で苦労したと思います。学力の割に(中学まではテストの順位はよかった)あまり内申点はとれないタイプでした。
息子は、今のところおっとり大人しいタイプだし、私のリーダー気質でないなどの性格や能力が遺伝すると、内申点がとりづらい可能性があるかもしれません。
女の子の方が有利か?
ノートの綺麗さも評価の基準になるそうです。そうなると女の子の方が有利ですね。基本的に男の子より女の子のほうが、忘れ物などが少なく、まじめにコツコツ頑張る子が多いから内申が取りやすい傾向にあると思います。
学校によって評価の基準が違う
息子の学区の中学は、評価の基準がかなり厳しく、なかなか5がとれないこともあり、中学受験を考える人も多いとか。
学校によって評価の基準が違うのは考えものだと思います。学力の高い文京区などの学校に転校すると、周りが優秀な子が多いため、評価が落ちることもあるようです。
しかも、先生の個人的な好き嫌いなども評価に影響する現実も。
(ネットの掲示板の情報だと、先生に嫌われて評価が悪かったのに、親が教育委員会の関係者だと知られた途端、急に評価が上がったなんてこともあるとか?)
社会の理不尽さを中学のうちから学べるという点はよいかもしれませんが、内申点に振り回されたくないので、中学受験を選択する気持ちは私もよくわかります。
以下、4巻についてまあまあネタバレします。
ジャイアントキリング予想
3巻で偏差値58の壁を越えるジャイアントキリングが生徒の中にいるというところで終わり、誰なのか(その理由も)気になっていたのに、4巻でも明かされませんでした…(引っ張るなあ)
ジャイアントキリングの可能性は3人いるそうです。
そして、まさかの失策に陥るものもいるとか。
私の予想だとジャイアントキリングは、
- 双子の上杉くん。
→前回の予想と同じ。
2. 鉄オタの加藤くん
→自習室利用が増えている。
3. 不登校の柴田さん
→4巻で目標ができて、やっと本気出してきそう。
失速するのはトップの島津くんかな…
「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることができない」と黒木に言われてたし。
島津くんは、家庭環境がなぁ…あのモラハラ親父がいる限り伸び悩みそうだし、第1志望に受かっても辛い日々が続きそう。お父さんの人を見下す性格を引き継いだ、いけ好かない子だと思っていたけど、4巻で母親思いで根は良い子だとわかりました。
5巻は2019年初夏発売!どのような結果が待っているのか続きが気になります。