薬剤師母の理系な子育て

パート薬剤師母です。幼児教育に興味があります。息子は年中。夫は文系。

東大合格者の多くは4月~6月生まれという現実…早生まれはどうすればよいのか?

年少の息子は3月末が誕生日で、超のつく早生まれです。あと数日遅れてお腹から出てきて、もし4月生まれだったら、息子の人生もまた違っていたのかな〜なんて思ったりもします。

息子の成長スピードは、普通~やや遅め。しかし、お友達と比べると月齢差のせいで、背の順は1番前、他の子がすんなりできることができないなど、体格的にも、能力的にも、1番遅れているという状況です。(たまたまクラスに早生まれが少ないのもあり…)

4月生まれのお友達とは約1歳差ですが、幼児期の1年という差はとても大きいものだと痛感しています。ただし、周りをみていると差を感じるのは小学校低学年くらいまでだと思います。(体格差に関しては男子は高校までありますが)なので、小学校受験には影響があるけど、それ以降の受験は早生まれの影響はあまりないと思っていました。

 

しかし、和田秀樹「東大に入る子は5歳で決まる」によると、証明するデータはないけど、東大合格者は明らかに4月、5月、6月生まれが多いそうです。しかもそれ以前の有名中学校の入試ではその傾向はさらに顕著だとか!

 


「東大に入る子」は5歳で決まる “根拠ある自信”を育てる幼児教育/和田秀樹【1000円以上送料無料】

 

早生まれは小学校受験だけではなく、中学~大学受験でも不利になる可能性が高いのです。その理由や対策についても述べていました。

 

小学校入学時の自信のあるなしが将来を決める

和田氏は4〜6月の子が受験に強い理由について、子どもの幼稚園時代や小学校に入った時の過ごし方にあると考えています。

4月生まれの子どもは体も大きく、足も速く、よくしゃべるので、目立つ子になっていく可能性が高い。そして、クラスの人気者でリーダー的な存在になっていくわけです。その結果、幼少期のころから自分はできる子だという自信をつけており、それが受験生になるまでずっと続いているためだと考えられる。

→たしかに、息子の幼稚園でも、4月生まれの子は、自信に満ち溢れていて堂々としている子が多い印象です。それに対して、早生まれの子は息子も含め、控えめな子が多いです。家では活発なのに、幼稚園では静かだったりとか…私の子供時代を思い返しても、早生まれでリーダー格の子はいなかったと記憶しています。

 

 月齢による差があるのは小学生くらいまでで、大学受験のときにはその差はなくなっているけど、勝ち癖をつけて自信がある子なのか、そうでないのかが受験の結果に表れているのではないかということでした。

何月生まれであっても、小学校入学前後に子どもが自信を持てればよい のです。早生まれだからと諦める必要はありません。

そのためには、早生まれの子にはこのような声掛けをするのがよいそうです。

  • 1年も上の子と一緒にいるのだから、今差がつくのはあたりまえだよ。
  • もし、一緒の月に生まれてたら、お前の方がきっと勝っているよ。
  • 字を覚えたりして数を覚えたりして、どんどんできるようになっていこうね。

→息子は他の子よりできないことが多い自覚は少しだけあるようです。(本人はそのことを気にしてはいないけど)。そんな時は、「お友達は4歳だけど、おまえはまだ3歳だからできなくてあたりまえだ。」と励ましています。しかし息子の場合、「まだ3歳だからできなくても大丈夫。お母さんが○○やってよ~」→そして努力を怠る…という流れになってしまうのが悩みです。

たとえ親がフォローしたとしても、結局幼稚園の先生やお友達などが良くも悪くも小さい子扱いするので、4月の子より自信を持つことは難しいとも感じます。なかなか上手くいきませんが、成長の遅めの子は自信をなくしすぎないように、親が注意を払うことが大事なのかもしれません。 

 

我が家の早生まれ対策

前倒しで他の子より早く準備する

東大の佐藤ママが言ってましたが、塾なども他の子より早く始め、長い時間かけるのがよいそうです。息子も、もし小学校受験するなら、そろそろ準備を始めないといけません。今年中に小受用の幼児教室に行かせようか迷っています。 

習い事などで特技を見つける

サッカーや野球などの人気スポーツは、頑張ってもレギュラーになれない可能性が高いので、競技人口が少ないスポーツや体格ハンデのないピアノなどの文化系の習い事を検討中です。

サッカー、野球の選手が4〜6月が多いのに対して、芸術家は早生まれが多いと言われています。息子も何か1つでも得意なことを見つけ、自信を持って欲しいなぁ。

 

勉強も運動も、同級生同士での争いなので、早生まれを言い訳にはできないのですが、月齢による差の考慮はあってほしいと思います。

例えば、サッカーの内田篤人選手は、3月生まれで、中学までは目立った活躍がなかったが、高校の時に日本サッカー協会が主催した早生まれの選手を対象としたセレクションで、そのスピードが関係者の目に留まったのがきっかけで、頭角を表したそうです。(Wikipediaより)

運良く内田選手は才能が発掘されたけど、早生まれのせいで、才能があるのに埋もれてしまった人は結構いるのではないでしょうか。

ただ挫折知らずがよいとは限らない気もします。むしろ挫折した後に、這い上がることが大事だと個人的に思うので、息子には色々な困難を乗り越えて、たくましく育って欲しいです。

早生まれのことついては、まだ他にも語りたいことがあるので、またブログでつづりたいと思います。

 


本物の読解力を身に着けるために幼児期にやるべきこと【出口汪氏講演会の感想】

先日、ピグマリオン幼児教室主催の「出口汪×伊藤恭 スペシャル講演会」を拝聴しました。ピグマリオンの会員でなくても、無料で参加できるものでした。

 

出口汪先生は、東進ハイスクールの現代文の講師といったらピンと来る方もいらっしゃるのでは?東進の現国といえば、林修先生が超有名ですが、出口先生は参考書で有名だと思います。私も遠い昔、大学受験の時に使っていました。

 

出口先生がなぜ幼児教育?と思いましたが、国語力を身に着けるのは大学受験からでは遅く、脳細胞が真っ白な状態の幼児から始めるべきだと、自身の予備校講師の経験で気づいたからだそうです。

やはり予備校講師だけあって、出口先生の講演会は簡潔でわかりやすかったです。

忘備録も兼ねてまとめてみました。

 

出口先生は講演で、新井紀子著「AI vs 教科書が読めない子どもたち」についてお話しされていました。

この本は以前私のブログでも取り上げましたが、簡単に説明すると、AIは計算や記憶は得意だが、文章の意味を理解することができないという弱点がある。人間がAIに勝るには読解力が必要だが、読解力を向上させる方法は、残念ながらまだわかっていないというものでした。

詳しいことはこちらのブログ記事で↓

yakuhaha.hatenadiary.jp

 

出口先生も同じく読解力が重要と主張されていて、まさに私が知りたかった読解力の身に着け方について解説をしてくれました。

 

これからは論理的な思考力が重要に

2020年学習指導要領によると、新たに「論理国語」が高等教育の選択科目になるとのことです。

「論理国語」は、多様な文章等を多面的・多角的に理解し、創造的に思考して自分の考えを形成し、論理的に表現する能力を育成する科目として、主として「思考力・判断力・表現力等」の創造的・論理的思考の側面の力を育成する科目です。

グローバル化や情報化が進むこれからの社会にあたっては、示された情報の信頼性や妥当性を見極めながら、立場や考えが異なる他者の主張を的確に理解するとともに、自分の主張についても、相手に受け入れられるよう、論拠に基づいて効果的に構築する資質・能力の育成が必要であると考えに基づき、新設される予定です。

 

日本人が論理的な説明が苦手な理由

ほぼ単一民族国家である日本では、ほんの少し発せられた言葉や表情、行動などから、多くを察することが常識だとされる「察する文化」があるため、他者意識(人と人はそう簡単には分かり合えないという意識)を持っていない傾向にある。

今の日本の教育環境だと、論理的説明する習慣が育たず、外国人とうまく話せなくなり、グローバル社会に対応できなくなる。

他者意識を持つことで、他の人にものごとを正確に伝えたいと思えば、自然と論理的に話す必要がでてくるのでは?とのことでした。

 

読解力、論理的思考力を身に着ける方法

  • 親が国語力を身につけ、子どもとコミュニケーションをとりながら、論理的に分かりやすく会話することを心がける。
  • 国語力のベースを作る時期は幼稚園くらいからなので、親が子どもの言葉遣いを注意深く観察する。
  •  自分なりの解釈で、本を好きなように読むのではなく、筆者の意識で文章を読む。他者意識を持っていないと読書量が多くてもあまり意味がない。(量より質が大事)
  • 子供の頃から読み聞かせなどをして、読書する環境を整えてあげる。
  • 絵本の読み聞かせのあと、本の内容や感想を聞いてあげる。

 

英語力をつけるためには、日本語で論理的に説明できることが必要、まず英語力より国語力が大事だともお話しされていました。

そして、今までの教育の常識が通用しなくなるので、親も子どもと一緒に学ぶ必要があるというお話が印象的でした。

AI化、グローバル化など予測不能な未来…親が固定観念にとらわれず、視野を広げていくことも重要なのかなとも感じました。

 

会場では出口先生の本も売っていたので、購入しました。

具体的に国語力を伸ばす方法が述べられています。


子どもの頭がグンと良くなる!国語の力 [ 出口汪 ]

 

参考


AI vs.教科書が読めない子どもたち [ 新井 紀子 ]

 


 

気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか【「子育て経営学」を読んで】

40代以下の第一線で活躍する男性ビジネスリーダー10人の子育て論をまとめた「子育て経営学

若い経営者やプロフェッショナルの方々は、子育てに対する考え方も最先端で面白く、参考になりました。


子育て経営学 気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか [ 宮本恵理子 ]

彼らの子育て論は十人十色でしたが、いくつか共通点も見られました。特に印象的だった部分を抜粋し、まとめました。

 

①オンとオフを分けず、柔軟に働く

プライベートと仕事を分けて考えず、働くと育てるを自由に行き来する感覚を持つ傾向が見られた。柔軟に働くことで、子どもと向き合う時間を確保できる。

 

 

  • 仕事現場を見ることも勉強になると思って、長男を中国出張に連れて行った。先方から許可を取り会議に同席させた。(ソラコム社長 玉川憲氏)

 

  • 子連れ出勤をOKにした。オフィスにキッズスペースがあり、社長である自分も子連れで働いた。(ソウエクスペリエンス社長 西村琢氏)

 

②共働きは当たり前

ビジネスリーダーの奥様は、バリキャリ率が高め。妻も夫と同じように多忙だからこそ、対等なパートナーシップとして、子育ての分担が進んだと考えられる。夫婦でお互いの仕事やキャリアについて語り合っているという。

 

  • 管理職として活躍する女性の先輩方が、お子さんをしっかりと教育していたり、豊かな生活を送っているのを見てきた。僕もそんな家庭を目指したいと思っていた。だから独身の頃からバリバリ活躍している女性と結婚したいという願望があった。(スペースマーケット社長 重松大輔氏)

 

  • 妻は外資投資銀行に就職。互いの世界から得た学びを交換して、ともに成長できるよう、応援しあえる夫婦でありたい。(NPO法人クロスフィールズ代表理事 小沼大地氏)

 

③家事や子育ての一部を外注する

家事代行サービス、シッターを活用したり、両親(子供の祖父母)やパパ友らと協力しあうことで、共働きの子育てにおける人手不足を解消する。子供が親が育てるものという固定観念は捨て去り、子供は社会全体で育てた方が良く育つと前向きに考えている。

 

  • 家事の手間をいかに省くかを考え、家事代行兼シッターさんに週3回来てもらっている。おかげで夫婦の負担やストレスが減っている。(ノバルティスファーマ社長 綱島一成氏)

 

  • 英語を話すフィリピンシッターを雇って、色んな違いのある属性の人とどうかかわっていくかというスキルを身につけられた。英会話教室にかようより深い勉強ができていると思う。(建築デザイン事務所noiz代表  豊田啓介氏)

 

④多様性ある環境で学ばせる

意外にも小学校受験はせずに、公立小に通わせているご家庭が多かった。人種、生活背景などの多様性を学んでほしいと考えている。

 

  • 私立の小学校からの一貫校だと、同質性の高い環境になりがち。様々な属性やタイプが入り混じるカオスの中で、子どもは異と交わるリーダーシップを獲得していくのではないか。(入山章栄氏)

 

  • 本当は、数年単位で学校も自由に移れたらいいのにと思っている。子どもが主体となって学校を選ぶ転校システムがあったら、公立も私立もより教育の質を磨こうとするのではないか(重松大輔氏)

 

⑤グローバル教育は前向きに検討

今は日本で教育を受けているが、将来的には海外での教育を検討しているという意見が多かった。

 

  • 日本の国内市場が今後、縮小するのは確実なので、できれば第3か国語も話せるようになってもらいたい。長男はインターナショナルの保育園に通わせていて、平日の日中は英語ばかりの生活を送っている。(綱場一成氏)

 

  • 乳幼児のころから海外旅行にはハワイ、オーストラリアやアメリカなどに連れて行った。今後はまずサマースクールのような短期のプログラムを体験させたい。ただし、海外の言語や文化を吸収するのは、日本語をしっかり固めたあとのほうがよいと考えているので、本格的な留学は高校以降にさせる予定。(ガイア社長 中桐啓貴氏)

 

まとめ

「子育て経営学」は男性ビジネスリーダーのインタビュー収録のみだったので、個人的に女性側の子育て論も聞いてみたかったです。

 

そして、以下の綱場一成氏のご意見には妙に納得をしてしまいました。

子育てで生じる様々な役割は、「プランニング」と「オペレーション」に分かれるのだと気が付いた。例えば、朝起きたら、急に子供が発熱して病院に連れて行かなければならないとき、「8時に小児科に寄って、病児保育を予約して…」と戦略を立てる役割と、それを実行する役割が違う。大半の家庭では、戦略を練るプランニングは妻が担当し、夫はやったとしても実行役のみ、というパターンだと思う。

オペレーション担当の夫からすると「俺も半分は子育てはやっている」と思っていても、問題解決における役割の重要度はプランニングの方が高い、ですから、「私はこれだけやっているのにあなたは」「いや俺だってこんなにやっている」という衝突が生まれる。

 

→我が家も似たような衝突があったので…私は短時間パートなので、夫が一家の大黒柱として働いていることには感謝していますが、目に見えない家事や育児(プランニング)もあるんだよ~とは言いたいです。愚痴っぽくなりましたが、お互い自分の方が大変だと思いがちなので、その辺は夫婦で色々と擦り合わせていくしかありませんね。

 

経済的観点からいくと、家事育児で女性が働く時間を制限されるのは非効率的であり、子育てシェアの分野はビジネスチャンスとしても大きいというご意見もありました。このままだと専業主婦はますます減っていくのかな…?

 

仕事と育児で、自分の自由時間がほとんどない共働き夫婦(主に女性?)も多くいらっしゃると思いますが、夫婦ともに時間に縛らない働き方を実践できるような企業が増えていけば、女性だけでなく、男性にとっても子育てのハードルが下がるはずです。こういった社会に影響を与えるビジネスリーダーたちが柔軟な働き方を推進することで、より子育てしやすい社会に変えていってほしいと感じました。

 


ピグマリオン幼児教室の体験レッスンに行きました

思考力を伸ばす教育方法を模索していた時にたどり着いたのが、ピグマリオンという幼児教室。

 

www.pygmalion.co.jp

 

実は最近まで知らなかったのですが、教育系のブログでも何度か拝見し、気になっていました。3歳児にはまだ早いと思っていたのですが、ピグマリオンには「2歳児のさんすう」という教材があります。息子は当時3歳3か月でしたが、先日体験に行ってきました。

 

 ピグマリオンの特徴 

  • 教材と教具を使って、子供たちの脳神経に具体に実感させることにより、思考回路を刺激し、思考力を伸ばすメソッド。
  • 教えずに自ら学ばせる教育方針で、思考力と問題解決能力を育てる。
  • 知性とは、指先→空間→図形→数論理→言語→社会性という順番で認識能力を高めながら発達しくため、この5つの能力開発を取り入れている。
  • 生徒4人に先生1人までで少人数クラスで目が届く。

 

体験レッスンの流れ

体験レッスンは息子1人だけで行いました。

 順番など記憶違いなどもあるかもしれませんが大体の流れは以下の通りです。

 

①童謡唱歌

まずはじめに、先生と親子でCDラジカセにあわせて童謡「小鳥の歌」を歌いました。

歌詞には漢字が含まれていて、自然と漢字と触れ合えるように作られています。

 

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②図形遊び

オリジナル教材マグプレートで、パズル遊び。

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③お絵かき

絵描き歌で書き順を教えてもらい、みかんの絵を書きました。

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④指先あそび

かえるさんジャンプという手先の巧緻性を高めるおもちゃで遊びました。

 
【知育玩具】 バイキング・トイズ社 かえるさんジャンプ【節句 入園 卒園 入学】【P】

 

⑤点描写、運筆練習、大小判断などのプリント教材

点描写は空間把握能力を高めるので毎日やるのがよいそうです。

 

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能力育成問題集 1 点描写1 (ピグマリオン能力育成問題集*伊藤恭先生のPYGLIシリーズ)

家庭での取り組みも大切にして、宿題のプリントもでるそうです。毎日10分位でできる分量ということなので、公文に比べると負担は少ないと思います。

 

⑥数論理

手のひらにある玉の答えたり、プリント教材を使いました。

数を3の固まりや5の固まりとして認識させることで、数を1の集合体と数えるのではなく、まとまりとして把握できるようになり、最終的には1万までの加減暗算もできるようになるとか。(1万の加減暗算方法は、私の理解不足かあまりピンときませんでした)

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⑦童話の読み聞かせ

さいごに兎と亀(タイトルが漢字でした!)を紙芝居のような形で読み聞かせ。

 

まとめ

 ピグマリオンメゾットを構築した伊藤恭先生は、小学受験の勉強に対して否定的です。小学校受験対策用のピグマリオン教室もあるのですが、小学校受験せず、難関校を中学受験する方などに向いている教育法だと話を聞いて感じました。

スーパーピグマリオン教室は、月3〜4回の授業で、月謝は教材費など含むとトータル4万強かかります。曜日は固定で、振替は暴風警報の理由以外ではできないということでした。内容は気に入ったのですが、個人的に2万円台が妥当ではないかと…正直高いと思います。さらに息子が遠いから通いたくないと言い出したので、入会は断念しました。もう少しで良心的な値段で、近くに教室があったら通いたかったです。

 

…しかし結局諦めきれず、ピグマリオン家庭用教材を購入してみることにしました。

つづく

 

 ピグマリオン伊藤恭氏の著書


天才脳の作り方

 


賢い人に昆虫好きが多い理由【都内のおすすめ昆虫スポット3選】

Eテレの「香川照之の昆虫すごいぜ!」という番組が好きで時々見ています。香川さんの解説がわかりやすくて、昆虫に興味がない人でも楽しめる番組です。カマキリの着ぐるみを着た、カマキリ先生こと香川照之が、熱い昆虫トークで魅力を伝える姿はかなりぶっ飛んでいて面白いです。そんな香川さんは歌舞伎俳優なのに東大卒という異色の経歴の持ち主。そして、医師免許を持っている漫画家の手塚治虫氏も昆虫好きでペンネームに虫をつけたそうです。昆虫好きに賢い人が多いのか気になり調べてみたところ、塾ソムリエ の西村則康氏が著書「頭のいい子の育て方」のなかで、納得して学習する基礎の蓄積が重要だと述べていました。その理由などを抜粋すると…

 

  •  第一線で活躍している著名な知識人の書いた伝記やエッセイを読むと、幼い頃から昆虫に夢中になっている人がかなり多い。

 

  • テストの成績とは直接的には関係ない、こういった遊びの経験が、どれだけ幼い子どもの頭と心の栄養になっている。

 

  •  昆虫遊びなどのさまざまな経験がなければ、納得して学習するための基礎が、その子どものなかに蓄積されてない。

 

  • 自分で興味を持ち、見て、実際に触れた感覚というのは決して忘れないもので、それがのちに、人生の豊かな素養となる。

 

元々賢いから昆虫マニアになったという可能性もありますが、机上ではなく、実体験をもとに学ぶことのほうが、幼少期には大切だということでした。

しかし、都内に住んでいるとなかなか昆虫と触れあう機会がないのが現状です。

今回は、個人的におすすめしたい都内の昆虫スポットのご紹介します。

 

おすすめスポットその①

多摩動物公園の昆虫園

昆虫生態園の温室には2000匹以上の蝶放し飼いされていて、見応えたっぷりで、感動的な光景が味わえます。他にも昆虫本館には、虫と触れあえるコーナーもあります。(コオロギ、ナナフシ、ダンゴムシサツマゴキブリなど)

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※昆虫生態園の入園は16時半までです。

多摩動物公園は、動物との距離感近く、種類も多いので、個人的に都内で1番好きな動物園です。坂道が多いので疲れますが、よい運動になります。

 

おすすめスポットその②

井の頭文化園のいきもの広場

井の頭文化園内にある、生きものが自然に集まれるよう環境を整備した広場。

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毎週日曜日の11時から12時(※11月〜3月は第2日曜日のみ)開催されています。

カブトムシ、トカゲ、ヤゴ、オタマジャクシ、カタツムリなど、季節により様々な昆虫や生き物をみることができます。ボランティアスタッフさんも多く、丁寧に解説をしてくれます。自然に近い空間なのも、ポイントが高いです。大人も虫探しに夢中になってしまいます。

先日行ったときはオオカマキリに遭遇し、捕まえ方などを教えて頂きました。

 

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おすすめスポットその③

国立科学博物館の特別展「昆虫」

※期間限定の企画展で会期期間は2018年10月8日までです。

夏休みに息子と2人で行って来ました。昆虫の驚くべき世界を、多様な昆虫標本と展示演出で紹介していました。生きている昆虫は殆どおらず、莫大な数の標本が展示されていたので、昆虫図鑑が好きなお子さんにおすすめです。ちなみにオフィシャルサポーターはカマキリ先生…じゃなくて香川照之さん。

国立科学博物館は常設展だけでも見応えがある素晴らしい場所だと思います。整理券をとるのが大変ですが、「親と子のたんけんひろば コンパス」というキッズスペースもおすすめです。

 

参考


頭のいい子の育て方 御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える [ 西村則康 ]

 

DVD付 新版 昆虫 (小学館の図鑑 NEO)

昆虫図鑑は1冊あると便利です。まだあまり活用していませんが、昆虫を見た後はこれで調べるようにしています。


小学館の図鑑NEO〔新版〕 昆虫 DVDつき (小学館の図鑑 NEO) [ 小池 啓一 ]

 

おすすめ昆虫関連本

「バッタを倒しにアフリカへ」

お調子者(?)の若きバッタ博士のアフリカ奮闘記。ブログのような語り口で面白おかしく書かれていて、読みやすいです。


バッタを倒しにアフリカへ [ 前野ウルド浩太郎 ]

 

「昆虫はすごい」

こちらは未読ですが、気になっている本です。 


昆虫はすごい (光文社新書) [ 丸山宗利 ]

 

 

 

AIが将来子どもたちの仕事を奪う?【AI vs 教科書が読めない子どもたちを読んで】


AI vs.教科書が読めない子どもたち [ 新井 紀子 ]

 

テレビで林修先生が絶賛していてた話題の本です。AI入門書としてはよかったのですが、読後感はスッキリせず、もやもやが残りました。

 

その理由は、(私の思い違いかもしれないけど)

  • シンギュラリティ(人間の力をまったく借りずに自分自身よりも能力の高いAIを作り出すことのできる地点)は来ない。
  • 今の中高生の半分以上は教科書が読めない。
  • AIはMARCH大学に合格する力はあるが、東大に合格することは永遠に不可能である。

数学者である筆者の主張が、断言するほど根拠が強いと思えなかったからです。

 

この本の主旨は、AIはただの計算機なので、意味を理解できない。よって読解力がなく人間の能力を超えることができない。それならAIは恐るるに足らずなのではと思うが、大規模調査の結果、読解力の低下により半分以上の学生が教科書を読めていない。つまり意味を理解できないAIと同じレベル、それ以下のレベルになっている。このままではAIができない仕事ができる人材が不足し失業者が溢れる危機的状況だと警告しています。

 

中高生の読解力が低下している?

全国2万5千人の基礎読解力を調査したところ子供たちの読解力が低く教科書の内容が理解できていないというのです。独自の調査から日本の中高生の読解力は危機的と言ってよい状況にあると述べています。

実際に調査に使われた問題が以下のものです。

 

次の文を読みなさい。

Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称でもあるが、男性のAlexanderの愛称でもある。

 

この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。

 

Alexandraの愛称は(  )である。

①Alex

②Alexander

③男性

④女性

 

正解①

 

中学生の正答率は38%、④の誤答が39%で正解の①より多く選ばれていました。

愛称という言葉を知らないから、知らない単語が出てくるとそれを飛ばして読むという読みの習性があるためと筆者は分析していました。しかし果たして全員がそうだったのか?問題慣れしていないことやケアレスミス(実際設問の仕方が回りくどいと感じる)の可能性についての考察がされておらず、この調査結果だけで今の中高生が教科書が読めていないという結論に至るには早計ではないかと感じました。

 

残念ながら読解力向上のために何をすべきかよいのかについてはまだわかっていないということでした。

調査でわかったことは

  • 読書の好き嫌い、科目の得意不得意、1日のスマートフォンの利用時間や学習時間、新聞の購読の有無などの自己申告結果と基礎読解力に相関はなかった。
  • 貧困家庭では読解力が低くなった。など

 

読書量も関係ないとすると、どう教育すべきか答えが見えません。唯一の手がかりは貧困と読解力に相関があることです。

著者はたった2件の個人的な体験から読解力はいくつになっても養えると述べていましたが、そのように判断するのにはデータが足りないので、読解力の低下の原因と向上のためにどうすれば良いのかさらなる調査を行い、是非とも解明して頂きたいです。

 

全雇用者の半数が仕事を失う?

オックスフォード大学の研究チームが予測したコンピューター(AI)化によって10年から20年後に残る仕事、なくなる仕事は以下の通りです。

 

10〜20年後になくなる職業トップ25

電話販売員、手縫いの仕立て屋、保険業者、データ入力作業員、受注係、スポーツの審判員、銀行の窓口係、税務申告代行者(順不同)  なと

 

10~20年後まで残る職業トップ25

レクリエーション療法士、危機管理責任者、メンタルヘルス・薬物ソーシャルワーカー、聴覚訓練士、作業療法士、歯科医、内科医、外科医、小中学校の教育管理者、臨床心理士(順不同) など

 

残る仕事の共通点は、コミュニケーション能力や理解力が求められる仕事、柔軟な判断力が求められる肉体労働、高度な読解力と常識、加えて人間らしい柔軟な判断が要求される分野。一聞いて十を知る能力や応用力、フレームに囚われない発想力が重要とのことでした。

 

AI出現で薬剤師はどうなる?

薬剤師はなくなる仕事トップ25には入っていませんでした。10〜20年後に薬剤師の仕事がAIによって奪われる可能性は1.2%とのことです。これは医師と同等レベルの社会的地位があるアメリカの薬剤師のことを指しているので、日本の薬剤師だと1.2%よりも高い数値になると思われます。

よく将来薬剤師は不要になると言われていますが、著者もAI導入で淘汰される企業として処方箋薬局あげていました。

おくすり手帳などで薬剤師が管理するかわりに、保険証をICカードにして投薬履歴を管理し、AIが薬の副作用の可能性をチェックしたり、ジェネリック薬の有無の情報を提供したりするシステムにしたほうが確実で、しかも、手数料は不要だからという理由です。

たしかにその通りなのですが、現場で働いている立場から申し上げると、すぐにそういったシステムができるとは思いません。保険証に個人情報を入れるとなると法律を変えなければなりませんが、薬局業界団体の圧力がかかり覆すことは難しい状況だと思います。薬剤師の未来は明るいとは言えませんが、今の日本だと色々な規制が多く、法律はなかなか変えられないので真っ先に淘汰されるとは考えにくいです。

 

まとめ

勉強になって面白かったのですが、主観的な意見を述べていると感じる部分もあり不満も残りました。シンギュラリティはこない(AIが人間の力を借りずに何でもできることはない)という筆者の主張も穿った見方をしてしまい、素直に信用することができなかったので、ほかのAI関連本も読んでみたいです。

著者はAIに代替されない人材は意味を理解する能力を持った人で、人間にしかできないことを考え、実行に移していくことが私たちが生き延びる道だと述べていました。

著者の考える未来予想図がとてもネガティブなものでしたが、人間の知恵でAIとうまく共存できる世界になってほしい…希望的観測ですが。息子が大人になる頃には技術革新によって社会や価値観などが激変すると予想されるので、柔軟に対応していかなければならないとも思いました。

参考https://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf

 


【左利きVS右利き】子供の左利きを矯正すべき?

私と夫は右利きなのですが、年少の息子は左利きです。最近左利きを矯正する人は減っているようですが、通っている幼稚園で右手を使うように指導されています。家ではほぼ左手を使っていますが…。そろそろ統一したかったのと、あまり右手を使うことに負担に感じていなさそうだったので、このまま右手に矯正してもよいかなと考えていました。しかし夫がこれに反対したのもあり、息子にとってどちらが良いのか考察してみることに。

 

参考にしたのは八田武志著の「左対右きき手大研究」です。

 


左対右きき手大研究 (Dojin選書) [ 八田武志 ]

 

学術的な裏付けはとれていますが、難解な部分もあり私の解釈が間違っている部分もあるかもしれませんがご了承ください。10年前の本なので最新のデータではない可能性もあります。

 

左利きのデメリット

  • 文字(とくに横書き)が書きづらい。
  • 左利き用の道具を買う費用がかかる
  • 不便を感じることが多い など

 

世の中のものは右利きの人に合わせられています。はさみ、包丁、急須、ドアノブ、フライ返し、おたま、改札口、自動販売機、ボールペンが書きづらいなどなど…私が思っている以上に沢山ありました。

少数派の左利きは様々な場面で不便を感じているようです。そういえば息子がやっている運筆ドリルも右利きの人に合わせたものだったので鉛筆は右手を使わせたりしていました。

 

左利きのメリット

  • スポーツで有利になる
  • 右手も器用になる

野球のイチローが右利きなのにあえて左打ちに変えたように、スポーツでは有利に働く事が多いです。息子をプロのスポーツ選手にさせようとは思わないし、個人的にメリットは少なく感じます。

 

矯正するデメリット

矯正した方がよい気もしましたが、気になる研究データを見つけました。(※対象者が少ないのと追跡調査をしていないので信頼性が高いとは言いきれてない研究ではあります)

右利きの矯正に失敗し現在は左利きである対象者の生活満足度、健康度、認知機能が、右利きの矯正に成功した者や全く矯正しなかった者とくらべて明らかに低かったそうです。つまりきき手の変更を矯正されて変更が可能であった場合はそれほど後の人生で問題はないが、上手く行かなかった場合は問題をはらむ可能性があるかもしれないのです。

そして戦前のアメリカの研究によると、元来右利きでなかったのに変更させた場合、右手での複雑な動作(学業成績に深い関連がある)を左手で行った場合より優れない結果が生じることがわかっています。わざわざ潜在能力で劣る右手の使用を強いると十分に子供の能力が発揮できない可能性があります。

著者の八田氏は、矯正に失敗した時のリスクを考えると無理に矯正する必要はないと結論づけています。

ただ幼児期に本人が意識的に変更を嫌悪する場合を除いて、右利きへの変更を試行してみてもよいとも述べています。八田氏本人も右利きに矯正されたけど、問題は生じていないそうです。

 

…というわけで色々悩んだ結果、矯正せず左利きを貫くことにしました。息子は早生まれなどのハンデがあるのにさらに利き手じゃない方を使わなきゃいけないのはストレスになる恐れがあるのと、矯正に失敗したときのリスクを考えて出した決断です。幼稚園や幼児教室では息子が右手を使うことに抵抗がなさそうなのもあり、矯正を勧められたので周りの声に逆らう事となりましたが、この決断が吉と出るか凶と出るか…

 右脳教育は科学的根拠なし

 左手を使うと右脳が活性化されて創造性の発揮につながると今まで思っていましたが、利き手を変更しようがしまいが、脳機能はあまり影響を受けずにもとのままの可能性が強いそうです。つまり左手を沢山使っても、右脳が活性化されるわけではないということです。右脳派と左脳派とかに分けること自体がナンセンスで、右脳を鍛えても賢くなるということはないし、そもそも右脳だけを鍛えることはできないそうです。右脳教育を謳っている幼児教室もありますが、脳科学的には根拠はないとのこと…幼児教室側も確信犯で、右脳教育を宣伝文句として使っているのかもしれませんが。大学の時に解剖学の授業を真面目に聞いてなかったツケが回ってきたのか、私も今まで騙されていました。自分の浅はかさが露呈してしまいましたが、深く思考し真実にたどり着けるように努力したいものです。